雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Singin' in the Rain 39


Singin' in the Rain 39



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



涙が、止まらない。

なんであんなことしちゃったんだろう。

なんであんなこと言っちゃったんだろう。

言うつもりなかったのに…。

これでもう、僕はユノに逢うこともできない。

ただ時間を置いて、距離をとって、弟として居られるようになったら戻ろうと思っていたのに…。

「…っ」

全部、僕がいけないんだ…。

勝手に好きになって、勝手に苦しんで。

あまつさえ、こんなギリギリになってからウィーンへ行くことを言うなんて。

誰だって怒るに決まってる。

いくらユノが優しくたって、こんな自分勝手なこと…。

「ユノ…」

泣く資格もないし、名前を呼ぶ権利もない。

でも、呼ばずにはいられない。

「ユノ…っ」

歩くこともできなくなり、薄暗い道端でうずくまった。

顔を両手で覆い隠しても、どんどん隙間から涙が零れ落ちていく。

一緒に居ても苦しくて、離れていても苦しくて。

僕はいったいどうしたらいいんだろう。

ただ、好きなだけなのに。

チョン・ユンホという人間を好きになってしまっただけなのに。

「…っ」

想うだけで、胸が苦しくなる。

ぎゅっと、心臓の真上を掴んで紛らわそうとしても、紛れるわけがない。

「…」

ふらつきながら立ち上がり、またゆっくりと歩き出した。

空が、僕の悲しみを洗い流すように涙をこぼす。

ぽつり、ぽつり、と。

ユノが好きだといった雨に抱かれながら、思い悩む。

僕は、どこへ向かえばいいのだろうかと。

迷いながらたどり着いた場所もまた、ユノとの思い出で満ちた場所。

「…」

物音ひとつしない部屋に足を踏み入れ、倒れこむようにピアノの前へ座り込んだ。

ポケットにはユノからもらった懐中時計。

それすらも涙で滲む。

ピアノの天板の上にそれを静かに下ろし、時を刻む音を聞く。

いつか、この胸の痛みも薄れていく。

そう信じて。




気づくと、硬いフローリングの上で眠っていた。

身体中が痛い。

でも、それ以上に心が痛い。

そういえば、携帯電話も、何もかもユノのところに置きっぱなしだ。

カギも返さないとだし…。

ウィーンに行く準備もしないとだ。

出発まで、あと4日しかないから急がないと。

やらなければいけないことはたくさんあるのに、身体が動かない。

フローリングの上に寝そべったまま、ただぼんやりとピアノを見つめた。

もう、僕に残っているのはピアノを弾くことだけ。

引きずるように身体を起こして、ピアノへと向かった。

思いつくままに音を奏で、時間は過ぎ、そして眠れぬまま朝を迎えた。

「…」

とにかく、荷物を取ってこよう。

日中ならユノも仕事に行っているはずだ。

僕の顔なんか見たくないだろうし。

留守の間に勝手に入るのは少し申し訳ない気もするけれど、仕方がない。

それに、僕も顔を合わせづらいし…。

自分の撒いた種ではあるけど。

「…」

ひとつため息をつき、立ち上がった。

ぐらりと視界が揺れる。

また、カゼでもひいたのかな…。

なんか、自分のことなのに、よくわからない。

とりあえずやるべきことをやらなければと、僕は祖母の家を後にした。

財布もないから、移動手段は徒歩のみ。

ふらふら、ふらふら、と。

俯きながらユノの家へと向かい、窺うようにそっと扉を開けた。

「…」

いない、みたいだ…。

もちろん、普通に考えて平日の昼間にいるわけがない。

仕事なんだから。

でも、なんか少し悲しい。

もしかしたら僕を待っててくれるんじゃないかって、心のどこかで思っていたから。

バカだな、僕は。

そんなこと、あるわけないのに…。

ため息がこぼれる。

あまりに馬鹿すぎて。

とにかく早く荷物をまとめて、カギを返して、帰ろう。

そう心の中で呟き、室内へと足を踏み入れた。

「…」

リビングに足を踏み入れた瞬間、愕然とした。

そこは、時が止まったように、あの日のままの情景があった。

食べかけの料理。

ダイニングテーブルのイスは不自然な位置に留まったまま。

ソファに投げ出されたバスタオルさえも、そのままだ。

「…」

早くここを立ち去らなきゃと思う一方で、片付けなきゃと思った。

僕とユノがここにいた情景を消して、ここにいなかったようにしなければ、と。

食べかけの料理はすべてゴミ袋に押し込んで、食器を洗って、タオルはランドリーボックスに入れて。

そうしてから、荷物をまとめた。

こうしてみると、僕に荷物なんてホントに少ない。

ボストンバッグに収まってしまうほど。

必要のないものはすべてゴミ袋に押し込んで、立ち去ろうとしたそのとき、視界にそれが映りこんだ。

「…」

吸い寄せられるように、それへと歩み寄る。

カウンターの上。

いつもカギが置かれている場所に、取り残されたようにそれはあった。

手を伸ばした。

震える指先でそれを取り、ぎゅっと握りしめる。

「…」

この時僕は、何を想い、何を考えていたんだろう。

ポケットに入れてきたそれを取り出して代わりにその場所へと置き、そこにあったそれをポケットへしまった。

そして、その脇へカギを置く。

「…」

もう一度部屋を見回した。

ここに住んでいたのはわずか2か月ほど。

でも、その2か月は僕にとってかけがえのない時間だった。

そして、目を伏せる。

現実から目を背けるように、そっと。

足早に玄関へと向かい、靴を履き、閉まりゆく扉を見つめた。

「さようなら…ユノ…」

その言葉は過ぎゆく風に、扉が閉ざされる音にかき消され、霧散した。

僕の想いとともに…。



40へつづく。






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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

ありゃりゃこりゃりゃ…なカンジですね…(´д`|||)
最近特に朝晩の落差が…!Σ( ̄□ ̄;)
すみません、葉月わーるど全開で(笑)

ユノ様のお名前の入った、ユノ様が持ち歩いてたものが欲しかったんでしょうね~…。
チャンミン君、未練たらたら。
っていうか、ユノ様は!?
こんなにチャンミン君傷つけて、なんばしとっとねーっo(T□T)o

でずにーさんに行ってまで葉月の妄想を読んでいただけてるなんて…感涙(T-T)
ありがとうございます!
葉月はただいまお仕事なぅ(。-∀-)
帰ったら渡韓準備しないと…((((;゜Д゜)))
まだ、何もできてないや~(笑)

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

チャンミン君、ツライっすね…(T^T)
そしてユノ様はどこに行ってしまったんでしょう…。
このままチャンミン君はウィーンへ旅立つのか。
疑問がいっぱい(;^ω^)

葉月の妄想する切ないお話が好きだなんて、相当なドMですね(笑)
まどろっこしいでしょうが、もうしばらくお付き合いくださいませm(__)m

そして、温かいお言葉ありがとうございます!
明日は早朝5時半の待ち合わせ。
シナコン、楽しんできます♪

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Re: 気をつけて♪

ペ◇マ◇ー 様

ユノ様、まさかの不在(;^ω^)
ホントこのふたりはうまくかみ合わない…(ノД`)・゜・。
幸せな日は来るのか…?
いや、見事にハッピーエンドへ持っていきます!
もうしばらくじれったいふたりにお付き合いくださいませm(__)m

渡韓の間も通常通り、お話はお届けしますよ~♪
ご安心くださいませ(*´ω`*)

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