雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Spinning 29

Spinning 29

C side

初めて、デートらしいデートをして自宅へと戻り、1日ゆっくりと過ごす。
寄り添っているだけで幸せ。

しかも今日からはふたりだけの出張。
初めての旅行が海外。
海外に行くのはもちろん初めてで、飛行機に乗るのも正直初めてだった。

「チャンミナ?」

頑張って気づかれないようにしていたつもりだったけれど、ユノの目を誤魔化せるはずもない。

「あ、あの…」

「大丈夫だ。オレについてくればいい」

搭乗手続きひとつでも手間取る僕に代わってユノが自ら手続きを済ませ、空港内に併設されているレストランへと向かった。

「すみません…」

秘書なのに、なにひとつ仕事ができていない。
それどころかユノの手を煩わせてばかり。
肩を落としてそう告げればカフェオレを飲む手を止め、ユノは静かに微笑んだ。

「気にすることはない。初めてなんだろう?」

「…はい」

「初めてで完璧にできる人間なんていないさ。今日、覚えればいいだけだ」

その言葉にうなずき、小さく微笑む。

「ほら、ちゃんと食べろ。機内食だけじゃ足りないだろう?」

目の前にはユノが買ってくれたホットドックがふたつとコーヒー。

「はい、いただきます」

「他人行儀だな…ふたりきりなんだからいつも通りでいいだろう?」

「ダ、ダメです!」

少しでも気を抜いたらボロが出てしまう気がして、いつも以上に気を張っていた。

だって、甘えたくなっちゃうんだ。
好きになりすぎて…。

「残念。せっかくの旅行なのに」

「出張です!」

なんか、遊ばれているように感じられるのは気のせいだろうか…。
眉間に力を入れて見上げれば案の定、楽しげに笑う姿。

「チョン副社長っ」

「あぁ、それもいいな。今度、ベットの中で言って?」

「…っ」

なんでもかんでもそれだ。
もしかしたら失敗したかも…なんて思っても後の祭り。
後戻りできないほど好きになってる。

大口を開けて笑うユノを睨み付けながら、怒りを紛らわすようにホットドックへとかぶりついた。
不貞腐れたふりで過ごしてみても、それすらもお見通しのようで笑うだけ。

僕が気にしすぎなのかな…?

「やっぱり、好きだな」

「え…?」

考えに没頭しているとそんな声が聞こえてくる。
顔を上げると先ほどまでとは違い、大人びた微笑がそこにはあった。
じっと観察されるような、心まで見透かされそうな眼差しに顔が熱くなる。

「そ、そんなに見ないでください…」

「どうして?」

「どうしてって…」

恥ずかしいからに決まってる。
口ごもり俯けば、それを遮るように伸ばされた手があごにそっと触れて上向かせる。
逸らすなと言わんばかりに…。

「ユ、ユノ…っ」

反射的に呼びなれた名前を口にしてしまい、慌ててその口を両手で塞ぐ。

「やっと呼んだな」

満足そうに微笑み、そう呟く。
あごに触れていた手で頭をなで、呆然とする僕に苦笑いを浮かべる。

「悪かったな?子どもみたいなことをして」

離れていく手のひら。
触れていた部分に冷たい空気が触れ、急に寂しくなる。
咄嗟に僕はその手を掴み、掴んだことに自分自身驚いて、視線が泳ぐ。

「ゴメン、なさい…」

「謝る必要はないだろう?チャンミナのしていることが正しくて、オレのは単なるワガママだ」

「でも!…ゴメンなさい…」

きっと、寂しかったんだろうと思う。
それに気づかず、意固地になっていた僕が子どもに思えて、小さい人間に思えて、情けなくなった。

「謝るな」

「だって…僕、ユノの気持ち考えてなかった…」

肩を落とす僕の手を包み込み、そっと指先へと口づける。
人の目があるかもしれないという意識はそのとき、きれいさっぱり消えうせていた。

「チャンミナ」

「…」

優しく呼びかける声に引き寄せられるように視線を持ち上げるのと、唇が重なるのが同時だった。

「そんな可愛いことばっか言ってると、取り返しのつかないことになるぞ?」

人もまばらな早朝の空港とはいえ、さすがにマズすぎる。
それなのにユノは構わずもう一度顔を近づけてくる。
顔を逸らしても、胸を手で押しても、ビクともしなくて、でも口づけは激しくなる一方で。

「ダ、ダメ…っ」

「ちゃんとチャンミナが距離をとってくれないと、こうなるけどイイか?」

言っていることと、やっていることがハチャメチャだ。
手の上で言いように玩ばれているような気がして、でも言い返すこともできやしない。

「ユノは何がしたいんですか…?」

問いかければ低い声でかすかに笑う。
まるで、この状況を楽しんでいるかのように。
でも、責めるように見上げたその先には、困惑を滲ませた微笑があった。

「何がしたいんだろうな?オレもそれがわからなくて困ってる」

そう言いざま隙有と言わんばかりに口づけ、怒られる前にと身を離す。

「ユノ?」

「たぶん、小学生の心理だろう?」

意味がわからず首を傾げれば少し照れたように鼻を指先でかき、小さく息をつく。

「ほら、そろそろ時間だ。行くぞ?」

「え…?あ、はい!」

答えをはぐらかされたのは明らかで、でも本当に時間は差し迫っていた。
搭乗手続きの1時間前には手荷物検査と出国手続きを済ませなければならないというのに、いまからではギリギリだ。

急ぎ足でユノの後に続き、ドキドキしながら人の列に並ぶ。
そして僕は初めて生まれ育った国を飛び出した。

30へ続く。



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