雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

腐女子による腐女子のための、東方神起妄想小説サイト。ホミン・ミンホどっちも有です。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2カウンター

ランキング

皆様の愛を葉月へ… にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

プロフィール

葉月

Author:葉月
雪・月・花 ~From.Sweet Drops~へようこそ!
このblogは東方神起大好き腐女子による腐女子のための妄想小説サイトです。
R18要素含みます。
ご覧になる方は、自己責任にてお願いいたします。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
葉月の雑記 (58)
Spinning (57)
REAL (27)
Can't stop Fallin' Love (19)
Birth Day SP (1)
WITH (2)
T 1 Story (3)
DIRT (103)
DIRT 番外編 (2)
metropolis (47)
君のいない夜 (50)
Chandelier (45)
愛をもっと (37)
Tea for Two (3)
Bittersweet (270)
短編 (42)
MIROTIC (234)
Singin' in the Rain (53)
Love in the ice (65)
Your Man (110)
Beside (48)
Double Trouble (57)
TAXI (76)
Heaven's Day (54)
恋焦がれて見た夢 (75)
バンビーノ! (69)
Stranger (80)
キ・セ・キ (127)
Love Again (69)
DARKNESS EYES (77)
366日 (93)

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
7位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
1位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Singin' in the Rain 43


Singin' in the Rain 43



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



それからオレは、空港警備室でこってりと絞られた。

でも、心はそこにない。

ちゃんと、オレの想いはチャンミンに届いただろうか…。

そればかりが心配で。

ホントは触れたかった。

抱きしめたかった。

あともう少し早く到着できていれば、もっと早く気づいていれば。

いくら後悔したところで時間は戻せないとわかっているけれど、そう思わずにはいられない。

1時間ほど説教をされ、車へと乗り込んだ。

ため息が口をついて出る。

「…」

手にはチャンミンの名前が刻印された懐中時計。

携帯電話を見ながら時間を直し、刻む時をチャンミンがこれから過ごす土地へ。

「チャンドラ…」

目を閉じ、その懐中時計に口づけた。

そして、走り出す。

家へ戻って、久しぶりにスーツをまとった。

会社に行って、上司に謝罪して。

無断欠勤の代償は大きい。

でも、そんなことに負けてはいられない。

いつか、チャンミンが戻ってきたその時に心配なんてさせたくないから。

溜まりに溜まった仕事をがむしゃらに片づけて、ようやく余裕が出てきたのはチャンミンが旅立ってから2か月が経った頃だった。

『弟君、いつの間にCDデビューしたの?』

そんなメッセージが届いた。

寝耳に水。

そんな話は聞いていない。

ホントに、オレの知らないところでいろいろやってたんだな…。

たぶん、向こうで、独りで暮らしていくために。

誰にも迷惑をかけないように。

チャンミンは必死に動いていたんだ。

オレに気づかれないように。

「…」

仕事を途中で抜け、CDショップへと向かった。

クラッシックコーナーへと足を向ければ、驚くべき光景が広がっていた。

棚ひとつ、まるまる使われたディスプレイ。

平置きされたCDにはチャンミンの姿。

ピアノ越しに映ったチャンミンは、涙を流しながら、微笑んでいた。

指先が、その輪郭をなぞる。

「チャンドラ…」

迷わず、それを手に取った。

裏面に記載された曲目には、あの曲も入っている。

オレと出逢った時に聴かせてくれた、あの思い出の曲。

鷲掴むようにCDを取り、レジへと向かった。

「えっと…同じCD、3枚でお間違いないですか…?」

「はい」

お金と交換でCDを受け取り、会社へと戻った。

仕事を片付けて、家へと戻った。

チャンミンとの思い出が詰まったこの部屋。

プレーヤーにCDを差し込み、ボリュームを上げる。

そして聴こえてきたのは、愛してやまない音。

胸を締め付ける、切ない旋律。

目を閉じれば浮かび上がる。

愁いを帯びたあの横顔や、繊細な指先。

「…」

泣かないと決めていたのに、涙が溢れていく。

どんな想いで弾いていた?

苦しんでた?

オレのせいで…。

ソファに座り、ネクタイを指先で緩めていく。

部屋を見渡してもいるわけないのに、どうしても探してしまうんだ。

チャンミンの姿を。

その欠片を。

「…」

ふと思い出して、携帯電話を手にした。

話したいことがある。土曜日、会えないか?

そう、メッセージを送った。

数か月ぶりにオレから送るメッセージがたったこれだけ。

そして、するのは別れ話。

最低だな。

オレはいったい、どれだけの人を傷つければいいんだろう。

でも、これが最後だ。

返ってきたメッセージに場所と時間を返し、小さく息をつく。

背もたれに頭を乗せて天井を仰ぎ、スピーカーから響く音を聴きながらチャンミンを想う。

初めて出逢ったあの日からの出来事をひとつひとつ記憶から紐解きながら。

いまは、チャンミンとの想い出に浸っていたくて。

そしてまた朝はやってくる。

仕事に行って、与えられた仕事をこなして、帰ってきて、チャンミンとの想い出に浸って。

毎日同じことの繰り返し。

そうやって迎えた土曜日。

オレは久しぶりに私服をまとい、指定した場所へと向かった。

「ユノ」

既に彼女は来ていた。

オレが何を言おうとしているかわかっていない様子で、変わらぬ笑顔を浮かべていた。

「カフェオレでいい?」

「…あぁ」

「で、今日はどうしたの?」

「…」

言うべきことは決まっている。

でも、どう切り出せばいいのかまでは考えていなかった。

「言いづらそうね」

「…まぁ、ちょっと」

運ばれてきたカフェオレにシロップをたっぷり入れ、差し込んだストローでかき回す。

「ようやく、自分の気持ちに気づいたってカンジ?」

思わず、目を見開いた。

「覚えてない?まだ弟君と逢って間もない頃、私にすごい剣幕で電話してきたでしょう?チャンドラに何言ったって」

「…」

覚えてる。

チャンミンに避けられて、原因がコイツじゃないかって思いこんで、問い詰めた。

なんの根拠もないのに。

「ユノってホント、鈍感よね。わかってたけど、いまさら実感したわ」

「…ゴメン」

「謝らないでよ。なんとなく予想はしてたし」

何も言えなかった。

自分のことなのに、他の人が先に気づいていたなんて。

情けないの一言に尽きる。

「でもね、予想はしてたけど、いつかはって思ってた」

「…」

「私のところに戻ってきてくれるって」

言葉のひとつひとつが胸に突き刺さる。

チクチクと。

「でも、ダメだったみたいね」

「…」

「いいわよ?別れてあげる」

伏せていた顔を持ち上げると同時に、冷水を浴びせられた。

当たって落ちた氷が足元を滑っていく。

彼女手には、空になったグラス。

それを静かに置き、彼女は席を立った。

「さようなら」

その言葉を、目を閉じて聞いていた。

ひそひそと交わされる言葉。

慌てて駆けよってくるフロアスタッフ。

あの日の胸の痛みを思い出し、オレは動けずにいた。

同じ言葉なのに、違うんだ。

チャンミンに言われた時と、いまと。

やっぱり、チャンミンはオレにとって特別な人。

そう、実感した。



44へつづく。






にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメント

Re: タイトルなし

あ◇◇い 様

聴こえますか!?
よかったです~(≧▽≦)
このお話、一度は断念したお話だったんで、いいお話と言っていただけて…泣きそうです(T^T)
ウィーンへと旅立ったチャンミン君はどうしてるんでしょうね~…。
明日のお楽しみ♪

コメント

Re: いいぞ!いいぞ!

K◇O 様

ようやくお話が進んできた~♪
いいカンジ?
ユノ様、どうするのかな~?
チャンミン君はどう思ってるのかな~( *´艸`)

コメント

Re: タイトルなし

ひ◇み 様

ようやく彼女とおさらば!
ま、受け入れてくれただけでもよかったと思うべき…かな?
どっちがしびれを切らすのか…。
どうぞ明日以降もお楽しみに~(´▽`*)

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

Design byLoco-net::blog 
Copyright © 雪・月・花 ~From.Sweet Drops~.All rights reserved.