雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Spinning 34

Spinning 34 Y side

エレベーターへ乗り込むときに見えた横顔が頭から離れない。
正直、上の空だった。

「…ホさん…ユンホさん」

「あ、はい」

「ユンホさんはだいぶお疲れのようね」

穏やかな笑い声。
まったく話を聞いていなかった。

「で、孫の顔はいつごろ見れるのかしら?」

いつかは聞かれることと分っていたのに、心臓が大きく跳ねる。

「お母様、私たちまだ若いのよ?もう少しふたりの時間を満喫したいの。ね、ユンホさん」

「…あぁ」

はっきり言って、子どもを作るつもりなど爪の先ほどもありはしない。
もしできたとしても愛せる自信がない。

それよりも、早く帰りたい。
早くチャンミンをこの腕で抱きしめたい。

「そうそう。上に部屋を取っておいたからふたりで使いなさい」

冗談じゃない。反射的に言葉が飛び出してきそうだった。

「ありがとう、お父様」

「ユリに似た可愛い女の子か、ユンホ君に似たカッコイイ男の子か。楽しみだな?」

「えぇ」

「もう、お父様まで」

なんなんだ?この茶番劇は。虫唾が走る。

「ユンホ」

名を呼ばれ、一瞬身を震わせた。
振り返れば父が心配顔でこちらを覗き込んでいた。

「…」

いまはまだ、どうすることもできない。
どれだけ否定して、牙をむき出して威嚇し、拒絶をしても。
でも、いずれは…。

そう心ひそかに願い、野望を夢見ている。
すべてはチャンミンのために。

「さぁ、私たちはそろそろ帰りましょう?」

「そうだな。邪魔するのはよくない」

あからさまな意図に苛立ちがこみ上げてくる。
押し付けてくる彼らにも、それを拒むことができない自分にも。
父と、妻の両親を見送り、息をつく。

「少し話をしない?」

用は終わったと、踵を返したオレの背中に言葉が投げかけられた。
はっきり言って面倒くさい。
隠しても仕方ないとあからさまな表情を浮かべ、息をつく。

「そんなにあの子が大事?」

「…」

「せっかくお父様が部屋取ってくれたんだから行きましょう?」

何かを、知っている…?
オレのことなど興味はないはずなのに、詮索など一度もしたことはないはずなのに。

「1時間。それくらいならいいでしょう?」

時計を見やれば21時半。
1秒でも早く帰りたいのが本音だが、何かが引っかかる。
気は進まないながらもオレはユリの背中を距離を取りながら追いかけた。

「…」

掃除の行き届いた綺麗な部屋。

到着するなり髪の隙間から揺れていたダイヤのピアスをはずし、長い髪を片側へとよせる。
そしてネックレスも外し、ヒールも投げ捨て、ユリはソファへと身を沈めてからオレを見つめた。

「珍しく、すいぶん入れ込んでるみたいじゃない」

「…」

「シム・チャンミン、でしたっけ?」

いつもなら名前を聞くだけで胸が熱くなるのに、いまは不快感しかない。
お前が呼ぶなと言いそうになり慌てて飲み込んだ。

「一緒に暮らしてるんでしょう?」

「何が言いたい?」

お前には関係ないと一蹴してしまえばそれまでだが、思わせぶりなその言葉が、態度がそれを許さなかった。

「あなたがどこで、誰と、何をしていようが私は構わないけど…これだけは覚えておいて」

「…」

「書類上だけの夫婦だけど、男に負けるなんて私のプライドが許さないの」

白けるとはまさにこのことだ。
そんなことを言うために、態々オレをここに呼び出したのか?

やっぱり、帰ればよかった。
チャンミンの待つ、オレたちだけの愛の巣へ。

「お母様とお父様もああ仰ってることだし、作りましょう?子ども。世話なんてシッターを雇えばいいし」

「…」

反吐が出る。
自分勝手なのは知っていたが、ここまでとは思わなかった。

モデルさながらな動きで歩み寄り、腕を伸ばして首へと抱き着く。
きつい香水。自信過剰な笑み。
そのどれもが神経を逆なでする。

「拒むなんてできないわよね?そんなことをしたらあなたの会社がどうなるか…わかってるでしょう?」

靡かない男はいないと、勝手に思い込んでいる。
容姿をどんなにお金をかけて繕っても、心の醜さは治せない。
汚らわしい、と心の中で詰った。

「子供が欲しいなら体外受精でもすればいいだろう?お前を抱くつもりはない」

「…私としたくないの?」

何を勘違いしているんだろうか…。

いまだ疑ってもいない。
堕ちない男はいないと、ひれ伏さない人間はいないと。
あまりにバカバカしくて、愚かすぎて、オレは鼻で笑うようにユリを見下ろした。

「お前みたいな汚い女、抱く気にもならない」

「…」

今度はユリが沈黙する番だった。
プライドが傷ついたのか、薄ら笑みがわずかに引きつる。

首に巻きつく細い腕を掴み、怒りをにじませたその瞳を見据えたままゆっくりと解く。

「もう、愛のないセックスはしない」

「…」

「この先オレが抱くのはチャンミンだけだ」

知っているなら、隠す必要もない。
それに、それを知ったところでプライドだけは無駄に高いこの女に何かができるとは思えなかった。

「後悔、するわよ?」

「もうしている」

「え…?」

驚いたような表情。
頭も悪いし、性格も悪い。本当に最低・最悪な人間だ。
こんな人間に心靡くはずもない。

「お前みたいな女と書類上だけとはいえ夫婦だと思うと、後悔してもしきれない」

「…っ」

激しく傷つけられたプライド。
頭に血が上ったのか、手を振り払ったかと思えば思い切り頬を打たれた。

いまは頬の痛みより、心のほうが何倍も痛い。
なにより、オレなんかよりも、ひとりで帰りを待つチャンミンのほうが。

「寂しい人間だな、お前は。金と地位がなくなったら何も残らない、空っぽな人間だ」

それはまさしく、チャンミンと出会う前までの自分。
軽蔑するわけではないが、同情を禁じ得ない。

「…」

怒りに言葉を失ったユリをしばし見つめ、オレは背を向けた。
愛する、チャンミンの元へ帰るために…。

35へ続く。



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