雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Love in the ice 13

こんにちは、葉月です。

拍手コメのお返事を失礼いたします。


ゆ◇っくま 様

シウォン、いいアドバイス!
これを生かすも殺すもユノ様次第(笑)
気づけるか!?


Love in the ice 13



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



翌日は入学式。

真新しい制服に身を包んだまだ幼さの残る新1年生が若干緊張した面持ちで壇上を見つめていた。

その横顔はどれも期待と希望に満ちている。

ユノも数年前はこんなだったのかな…とか、無意識に想像していた。

見れなかったことが少し寂しい。

いや、でも見なくて正解だ。

いまでさえ目が眩むほどなのに、そんな姿を見てしまったら…耐えられる自信がない。

入学式を終えると、新入生以外は通常授業。

僕もその日、新入生と同じく初めての授業へと向かった。

彼のいるクラスへ。

扉の前で深呼吸して緊張をほぐし、そっと扉を開けた。

僕が教室へと足を踏み入れると同時に”起立”の号令が響く。

イスが床をすべる音が響き、生徒たちが一斉に立ち上がり、頭を下げた。

ざわつく教室内をゆっくりと見回し、教壇へと手をついた。

「改めて、今年から世界史を担当するシム・チャンミンです。みんなに興味を持ってもらえる授業ができるよう頑張りますのでよろしくお願いします」

あたたかい拍手に微笑みをこぼし、教科書を手にした。

「ではまず教科書を開いて…と言いたいところなんですが…みなさんにちょっとした問題を出してみたいと思います」

ひそひそと何やら交わされる言葉。

内容まで聞き取れない。

何を言われているかは気になるが、僕はチョークを持ち、黒板に大きな丸を書いた。

そしてその丸の中に横に線を1本引き、そしてさらにその横線の中央部から下へ1本。

「これ、なんだと思いますか?」

もちろん答えられるなんて思っていない。

そんな中、ひとり手を挙げる。

「…チョン君、どうぞ」

「地図…です」

「正解です。じゃあ、この3分割されたエリアの名称はわかりますか?」

「…上がヨーロッパ、左下がイスラム、右下が中国」

記憶を探るようにユノが告げる。

覚えていてくれた。

その事実に喜ぶ自分がいた。

「スゴイですね、チョン君。正解です」

僕の言葉にユノに対する拍手と歓声が沸き上がる。

「中世ヨーロッパでは、地球は平たいと考えられてきました。ゆえに、こんな地図が考えられたわけですが…さっぱり意味がわかりませんよね?距離もないし、詳細もありません。ちなみに、当時中国という言葉はなかったので、”東国”と言われていました。この部分に僕たちの国も含まれています」

「大雑把すぎじゃね?」

ひとりがありのままに言葉を紡げば大爆笑。

「ホントにそうですね。まぁ、のちにトスカネリという人物により地球球体説が発表され、コロンブスやマゼランと言った航海士が西へ向かって航海して東から帰ってくるという偉業を成し遂げたことで、トスカネリの球体説が正しいことを証明したわけです」

正直、歴史なんかなんの役にも立たない。

けれど知れば知るほど、これほどまでに楽しい学問はないと僕は思っている。

だからみんなに伝えたい。

そして興味を持ってもらいたい。

教科書通りに授業をするのは簡単だが、それでは興味を持ってもらえるはずもない。

「じゃあ、そのコロンブスですが…何を発見したかご存知ですか?」

「アメリカ大陸!」

さすがにそれくらいは誰もが知っているだろう。

「そう、アメリカ大陸です。でも、コロンブス自身はアメリカ大陸ではなく、極東だと思っていたんです。だからいまでこそネイティブアメリカンなんて呼ばれてますが、数年前まではインディアンと呼ばれてたんですね」

どよめく教室にふっと笑みを浮かべ、みんなの顔をひとつひとつ眺める。

ちゃんと興味を持ってくれているか、楽しんでいてくれているか確認するために。

「もうひとりの航海士、マゼラン…こちらが世界1周を最初に果たした人物…ではないこと、知っていましたか?」

さらに大きくなるどよめき。

予想以上の反応に、僕もまた自然と楽しんでいた。

「実はこの方、航海中にフィリピン沖で戦闘に巻き込まれて亡くなっています。だから実際は世界一周しておらず、したのは”マゼラン艦隊”というのが正しいんです。しかも、実はマゼランよりも先に世界一周をしたかもしれない人物がいます。これを知っているとかなり世界史通だと思いますが…どうでしょう。わかる方、いますか?」

さすがにこれは誰も知らないみたいだ。

相談するようなざわめきがゆっくりと収束し、全員の視線が僕へと集中する。

「答えは、マゼランの奴隷である”エンリケ”という人物です。この人物はマレー語圏内で生まれ、西回りでポルトガルへ到着。その後マゼランの奴隷となり、ともに航海に出ました。なので、当然の如く先にマレー語圏内…おそらくマレッカもしくはスマトラと考えられているんですが、その土地に早く着きますよね?」

「それってズルくない!?」

「なしだろ~」

口々に世界一周とみなせるかみなせないかの論争が始まる。

考えるのはいいことだ。

思うことを口にすることも。

「実は、このエンリケという人物もマゼランとともに同じ戦闘に巻き込まれ亡くなったと公書には記してあります。でも、実際は生存しており、その後のゼフ王が主催したパーティに参加しています。だから、世界一周したかもしれない人物、となっているわけです」

「エンリケってもしかしてものすごい偉いヤツなの?」

「ポルトガルに尽力したのは確かです。通訳もしており、マゼランの信頼も厚かったみたいですよ?マゼランの遺書にエンリケについてこう書かれています」

何度も読み返したマゼランの遺書。

目を閉じ、僕はそれを紡いだ。

「私の死去の日以降、マラッカの町の生まれでほぼ26歳になる、私の捕虜であり奴隷であるエンリケは、奴隷たるの一切の義務ないし服従から解放され、その後は彼の意のままに行動してよろしい。さらに私の遺産の中から現金で1万マラベディを生活扶助として彼に与えたいと思う。彼がキリスト教徒になったゆえに、また彼が私の魂の平安を祈ってくれるように、私はこの遺産を彼に贈ることを保証する」

人の扱いを受けえない奴隷という存在。

けれど、マゼランは間違いなくエンリケをひとりの人間として扱っている。

この時代にしてはかなり特異な人物だ。

「マゼラン、超イイやつじゃね?」

「そうですね、僕もそう思います。だからこそ、エンリケも一生懸命に通訳し、戦闘にも参加したんでしょう。人間らしい生活からかけ離れた生活を強いられ、その中でも人間として接してくれたマゼランに恩報いるために」

「…」

ひとりひとり、心の中で考えているのだろうか。

教室がしんと静まり返っていた。

「ちなみに、エンリケにはその後のお話があります」

「知りたい!」

ひとりの奴隷にみな興味津々。

教科書にも出ていないし、テストにも出ることのないひとりの奴隷が、だ。

興味を持つとっかかりとしては十分。

「マゼラン死後、艦隊の指揮官を担ったデュアルテ・バルボザがエンリケにこう言います。”主人のマゼランが死んだからといって自由になったと思ったら大間違いだ。スペインに帰ったらベアトリス様の奴隷になるのだ。今上陸しなかったら鞭を食らわすぞ”と」

今度はブーイングの嵐。

感受性豊かな、素直な子どもたちだ。

「原因は、マゼラン死後仕事をさぼっていたエンリケにあります。きっと、信頼していた主を失って目的を見失っていたんでしょう。脅されるようにゼフ王の元へ赴き、画策します。そして船に戻ったエンリケはゼフ王が宴会に招待していると報告し、ゼフ王の元へ向かいます。しかしそれはエンリケとゼフ王の罠。バルボザを含む30人ほどは全員殺されてしまいました」

息を飲む気配が伝わってくる。

それはそうだろう。

いまの時代では考えられないことだ。

「エンリケは復讐を果たし、その後の消息は不明です」

「なんか…エグイ」

「そうですね。でも、そのころはそれが当たり前だったんです。いまの平和があるのはそういった礎があるからだと思います。過去を知り、いまがどれほど平和なのか。それを知るために歴史を学ぶということが必要だと僕は思っています」

ひとつ息をつき、再び全員を見つめた。

みな一様に考えている風もある。

「歴史にはたくさんの偉業を成し遂げた人物が登場します。登場する人物ひとりひとりに物語が存在します。いまのはほんの一例です。気になる人がいたら、遠慮せず質問してください。僕も知る限りのその人の物語を伝えたいと思います」

時計を見やれば、授業を始めてからまだ15分ほど。

少しは興味を持ってもらえただろうことを信じ、ゆっくりと教科書を開いた。

「では、そんな西洋史からやっていきたいと思います。教科書の12ページを開いてください」

僕の言葉を受け、紙をめくる音がところかしこから聞こえてくる。

先ほど描いた昔の地図を消し、ミノア文明と書きこんだ。

このやり方があっているかはわからない。

でも、少なくとも勉強を楽しいと思ってもらえるよう精いっぱい頑張る。

それが僕の目標。

記念すべき1歩目がそこにあった。



14へつづく。





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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

世界史トリビア、気に入っていただけました?
ちなみに仰る通り、高校時代は歴女でした(笑)
その頃はそんなしゃれた言葉なかったですけどね~(;^ω^)
けど、日本史(戦国・幕末)専門です。
なので世界史は結構畑違い。
こんな先生がいたらな~…なんて(´▽`*)
ルックスだけでも人気出ちゃいそうなのに、授業までオモシロかったら…ね~?
ユノ様、大変だ!

いまのところ、オフ会の日は晴れ予報だけど…どうかな?
晴れてくれるといいですね~♪

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Re: タイトルなし

あ◇ 様

チャンミン君みたいな素敵な先生がいたら、勉強頑張っちゃいますよね~( *´艸`)
葉月の学生時代にこんな先生がいたらよかたのに…"(-""-)"
葉月の思惑通り、ユノ様がチャンミン先生人気に煽られて気持ちに自覚してくれるとイイんですけど…。
どうかな?
なにしろまたもやユノ様鈍ちんっぽいからな~(笑)

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Re: タイトルなし

か◇みん 様

まさか、そんなところにお言葉いただけるなんて…ありがとうございますm(__)m
こんな先生がいたらな~…というほぼ、葉月の願望です(笑)
あ~…教壇に立つチャンミン先生♡
授業どころじゃなくなっちゃうかも!?

とにもかくにも、早くユノ様に自覚してもらわなければ~(>_<)

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Re: なるほど‼

ペ◇マ◇ー 様

チャンミン先生の世界史講座(´▽`*)
やっぱり、先生がいいと授業に集中できますよね~(笑)
さすがチャンミン先生♡

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