雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Spinning 37

Spinning 37

C side

気づくとすでに夕暮れ。
いつも以上に気怠い身体と、異常なほど渇いたのどに声も出てこない。

「起きたか?」

僕の状態を把握しているように頭の下へと腕を差し込み、少しだけ浮かせる。

そしてペットボトルをそっと口へと当てがった。
ゆっくり、ゆっくりと口に注がれる水に渇いたのどが潤されていく。

「ユノ…」

自分でも驚くほど、風を前にした蝋燭のようにか細い声。
ユノは申し訳なさそうに微笑み、唇を寄せた。

「もう少し休んでろ」

再び身体がベットへ沈んでいく。
全身の感覚がなく、指先ひとつ自分の意志で動かすことはできない。

言葉もままならなくて、ただ祈るようにユノを見つめていた。
その眼差しにこめた想いが伝わったのか、小さく微笑みながら隣へと身体を横たえて僕を抱きしめてくれた。

「大丈夫だ。そばにいる」

たった一言が心を安心させてくれる。
まぶたを伏せれば額にやわらかいぬくもりが触れる。
昨夜、何度も何度も重ねたそれ。
目を閉じていてもわかる。

「愛してる、チャンミナ…」

子守唄のようなささやきにまた意識が薄れていった。
そんなこんなで週末の2日間はどこに行くこともできず、ほとんどを寄り添いながらベットの中で過ごした。

「大丈夫か?」

まだ少し違和感が残る身体。
労わる言葉に笑顔でうなずき、その傍らへと歩み寄った。
少しだけ腫れている頬を手のひらで撫で、そしてそっと口づけた。

「ユノ」

「ん…?」

「僕、幸せだよ?」

無茶をさせたと、自分を責めているのは明らかだった。
ユノのせいじゃないのに。

必要以上に触れない、触れるときもどこかためらいがちで、少し寂しくなる。

「ユノに愛されて、すごく幸せ。だから、お願い。笑って?」

「チャンミナ…」

微笑んでいても瞳はどこか悲しげで、胸が苦しくなる。
僕が女だったらって、そうすればユノにそんな顔をさせなくてすんだのにって。

「ね…?」

まだ少しためらいを残しつつ、ユノの腕がそっと僕を包み込む。

「愛してる、チャンミナ…」

「うん…」

「大切にする」

「…うん」

大好きな香りに包まれ、目を閉じる。
腕をその広い背中に回して、甘えるように肩に頭を預ければ手のひらが髪を撫でていった。

「ずっと、そばにいてくれるか…?」

「うん」

応えることに躊躇いなどあるわけがない。
僕にとっても帰る場所はユノの腕の中以外考えられない。

ユノに逢うまで何をしていたのかも思い出せないほど、僕はユノで埋め尽くされている。
心も、身体も。

「ずっと、そばにいて」

「…あぁ」

優しかった腕が強く、強く僕を締め付ける。
その心地よさにずっとこのままでいたいって思う。
でも時間は待ってくれなくて、僕たちはギリギリになって車へと乗り込んで会社へと向かった。

「おはようございます」

タイムカードを切って、デスクへと向かう。
今日のスケジュールを確認し、室長を中心に10分間の朝礼。

そしてユノの好きな少し甘めのカフェオレを入れ、カップと手帳を手に副社長室へと向かった。
呼吸をひとつおいて扉をノックすればかすかに聞こえてくる声。

「おはようございます」

今日2度目の朝のあいさつにはにかんだ笑顔を浮かべ、メールに目を通しているユノへと歩み寄った。

「ありがとう」

カップを差し出せばいつものように感謝の言葉。
くすぐったさを覚えながら微笑み、今日のスケジュールを伝えようと手帳を開いたその時だった。
ノック音が聞こえたかと思えば、応じる前に扉が開いた。

「父さん…。どうしたんですか?」

「少し、気になってな…」

そう言ってちらりと僕を見やる。

「君は…」

驚きに見開かれた瞳。
何百人といるの社員の顔を社長であるこの人が知っているはずもない。
けれど、社長は、ユノの父親は明らかに僕を見て驚いていた。

「私の担当をしてもらっている秘書課のシム・チャンミンです。ご存知ですか?」

「え…?あ、いや…」

歯切れの悪い言葉にさらに疑惑は募る。
でも、質問を投げかけるのも不躾な気がして、僕は困惑をにじませてユノを見つめた。

「話が終わったら呼ぶから、秘書室で控えていてくれ」

「かしこまりました。失礼いたします」

深く一礼をし、僕はいま社長が入ってきたその扉を潜りぬけた。
扉を閉めて小さく息をつき、わずかに部屋を振り返る。

なにか、嫌な予感がした。

漠然としすぎていて、濃い霧がかかっているようで、それがなんなのかはわからない。
理由のわからない胸騒ぎ。

どうすることもできないまま僕は秘書室へと戻り、じっとユノからの連絡を待ち続けた。

38へ続く。



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