雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Love in the ice 58


Love in the ice 58



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



不安がないといえば嘘になる。

ユノとともに夜を過ごし、数日振りにスーツを纏った。

ネクタイが曲がっていないか鏡で確認していると不意に後ろに人影が映り込んだ。

振り返るより先に腕が絡みつき、抱きすくめられた。

「ユノ…」

「大丈夫?ムリしてない?」

心配してくれているのが、くすぐったい。

「大丈夫だよ。でも…ちょっと緊張してるかな?」

素直にそう告げれば、抱きしめる腕に力がこもる。

ここにいる。

味方だ。

そう言葉じゃなくて、行動で伝えてくれるみたいに。

手を重ね、少しだけ振り返れば想いを汲むように唇が重なり合う。

「駅まで一緒に行こう?」

優しい誘いに頷き、手を繋いで家を出た。

駅が近づくにつれて、人目を気にして手がほどけていく。

できることならこのまま手を繋いでいたい。

けれど、兄弟という理由でそれが許されるはずもない。

駅までと思っていたのに、同じ電車に乗り、肩を並べて流れゆく景色を眺める。

「チャンミナ」

「…?」

「もうちょっと待ってて」

前を見据えたまま、ユノはそう呟いた。

「絶対、チャンミナを守れる強い人間になるから」

「期待してるね?」

「…信用してないだろ?」

じろりと横目に睨まれ、そっと微笑んだ。

「別にいいけど。見返してやるから」

なんか、どんどん大人になっていくみたいだ。

そんなに急ぎ足で階段を上って行かなくていいのに。

手の届かない人になってしまいそうで、少し不安になる。

「オレでよかったって言わせてやるから覚悟しろよ?」

「…とっくに思ってるよ」

「え…?」

小さな呟きはユノの耳に届く前に消えていく。

僕だけが知っていればいいこと。

不安に押しつぶされるくらいなら、その分前に進みたい。

ユノが追いかけてくれるような、放っておけないくらいの人間に。

どっちつかずだった自分には戻りたくないから。

「行こう?」

いつの間にか駅へと到着し、歩き出した。

慌てて追いかけてくるユノを振り返って微笑み、それでも歩みを緩めることなく。

ただ、決断を聞くために。

ユノと分かれ、その場所へと真っ直ぐに足を向けた。

荷物もそのままに。

扉の前で足を止め、ひとつ息をつく。

「…」

そして意を決し、扉を叩いた。

「シム・チャンミンです」

「どうぞ」

応じる硬い声に緊張感がこみ上げてくる。

もう一度深呼吸し、ゆっくりと扉を開いた。

正面に設置された大きな机の向こうには理事長が、そしてその脇には校長が佇んでいた。

「この度はご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ありませんでした」

まずはお詫びをしなければ。

そう思って、入室してすぐにそう告げ、頭を下げた。

「おはよう、シム先生。とりあえず掛けて」

「…はい。失礼します」

若干流された気はするが、これ以上の言葉も思いつかない。

ソファの前に立ち、ふたりが目の前に座るのを待つ。

それを見届け、腰を下ろした。

「長引かせても申し訳ないので、結論から申し上げます」

「はい」

「今回の件に関し、処罰等は一切ありません」

「え…?」

一瞬、何を言われたか理解できなかった。

真剣な眼差しと緊迫した空気に最悪の事態を想定していただけに、余計に。

「生徒から、嘆願書がありました。そして、たくさんの署名も。もちろんそれだけではありません。受験を控えている3年生を、このようなことで心を乱したくはないというのが一番の理由です」

「本当に…」

「但し、依怙贔屓はないように。学校にいる間は教師と生徒という立場を決して忘れないようお願いします。公私混同が発覚した際には、改めて措置いたします」

夢みたいだ…。

何も処罰されないなんて、考えてもみなかった。

よくても副担任を解除されるか、減給かと思っていたから。

「あ、ありがとうございます…」

「お礼は結構です。その分、教職員として学校のために、そして生徒のために一層の努力をお願いいたします」

「はい…っ」

感極まるとは、きっとこういうことを言うんだろう。

目頭が熱くなる。

「シム先生は、生徒たちに人気ですね」

「え…?」

「シム先生が世界史を担当しているクラスは軒並み成績が上がっています。これからも頑張ってください」

「はい。いままで以上に、努めてまいります」

立ち上がって深くこうべを垂れ、理事長室を後にした。

深く息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す。

他の先生方にも挨拶しようと、教職員室に向けて1歩を踏み出した時、壁に寄りかかってこちらを見ているふたつの瞳があった。

不安げなその表情。

足を止めた僕の代わりに、ゆっくりと近づいてくる。

「どう、だった…?」

「お咎めなし」

「え…?」

「ただし、依怙贔屓はしないことと学校内では公私混同はしないこと」

キラキラと輝きだす瞳。

不安はすでになく、幼い笑顔があった。

「あ~…ヤバイ」

「…?」

「すっげぇ、抱き着きたい…っ」

必死に堪えているようで、腕が異様に震えている。

「帰ったらね?」

「…じゃあ、今日は早く帰ってきて」

「うん」

学校内にいる以上、プライベートな会話は控えるべき。

スキンシップなどもってのほかだ。

それをユノもわかっているようで、うずうずしている手をポケットに押し込んで背を向けた。

大きなその背中が見えなくなるまで見送り、そっと微笑んだ。

まだ、大人になっていくユノを近くで見ていることができる。

その喜びを噛みしめ、僕もまた歩き出した。



59へつづく。






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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

カンタさん、寛大です(笑)
ちょっとした裏話があるんですけどね~(´∀`*)ウフフ

もしかして、ではなく、間違いなくもうすぐ終わりですΣ(・ω・ノ)ノ!
なにしろもう60話ですからね~(;^ω^)
ご希望があれば続編を考えないこともないですけど。

そうなんです!
葉月のドSは好きな人限定なんです!
なんて厄介www
葉月にイジメられたいんですか??
ひ◇み様ったらドM~(´▽`*)

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

チャンミン君、いい先生だったようです♡
だからこそのお咎めなし!
もちろん普段の素行もあっての賜物(≧▽≦)
チャンミン君の授業はきっと、とってもわかりやすいんでしょうね~(´∀`*)ウフフ
葉月も1度受けてみたいものです(笑)

女教師が今頃、悔しがってますね~。
しかし、性格が悪い"(-""-)"

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Re: タイトルなし

か◇みん 様

お仕事中のご訪問、ありがとうございますm(__)m
チャンミン君は無事、いままでどおり、教職に就けるようです!
寛大な判断に感謝!
ユノ様も心配して駆けつけたけど、お預け状態(笑)
手がぷるぷる…www
帰るまでの我慢、ということで( *´艸`)

読み返していただけていただけているのですね!
ありがとうございますm(__)m
残念ながら支配人じゃないんですよね~(´∀`*)ウフフ
実際、まだジニひょんとの接点は書いてないからわからないかも(笑)

冬の北海道!
いついけるかな~( *´艸`)
楽しみ♪

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Re: タイトルなし

か◇みん 様

若き実業家のアン・チリョン氏!
カンタさんの本名ですね~♪
実は、リアルでじにひょんとカンタさんは仲いいんですよ?

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