雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Beside 1

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閉じた心をそっと開いて。

失った君を、僕がもう一度探してあげるから…。



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



歓声がこだましていた。

地響きの如く。

同時に、爆音が近づいてくる。

あっという間に目の前を通り過ぎていく鉄の塊。

あまりの速さに音が後からついてくる。

イヤホンをつけていても耳を劈くような音が嫌でも聞こえてくる。

残り25周。

空を見上げれば、雲が重くのしかかっていた。

レインタイヤへ交換しておいたほうがいいだろう。

スタッフに指示を出し、イヤホンマイクを指先で手繰り寄せた。

「ドンジュ、聞こえるか?ピットインだ。タイヤ交換をする」

『もう少し待って。いまピットインしたら差が広がる』

「いや、ダメだ。その前に雨が降るぞ」

現にもうポツポツと雨が降り始めていた。

雲の様子、雨粒の大きさからみても、どしゃ降りになるのは確実。

すでに28周も走行している摩耗したタイヤで雨に濡れた路面走行など危険以外の何物でもない。

『すまない。今日だけは僕のワガママを聞いてくれ』

「お、おい!ドンジュっ!」

通信を切りやがった。

あの野郎…。

「何かあってからじゃ遅いんだぞ…っ」

「チーフ、準備整いました!」

こっちは準備万端だっていうのに、ドンジュはオレの指示を無視して猛スピードで走り抜けていった。

「チ、チーフっ!?」

「ふざけたことしやがって…っ」

気持ちがわからないわけではない。

このレース、優勝が手に届くところまで来ているから。

でも、危険だとわかっている以上、許すわけにはいかない。

走っているのは独りじゃない。

ここにいるピットマンも一緒に走っているのだから。

「…」

あっという間に雨脚が強まり、空には雷鳴が轟く。

アスファルトが敷き詰められたコースは水はけが悪く、コンパウンドがなくなったタイヤではスリップ必至だ。

「ドンジュ…」

モニターで祈るように見つめていた。

やはり、滑り始めている。

コーナーを攻める際、滑って膨らみ、立ち上がりもタイヤが空回り。

心臓が、止まりそうだ。

頼む。

無事に戻ってきてくれ。

誰もが祈るようにモニターを見つめていた。

その時だった。

鋭角なコーナーを抜けようとした瞬間、車体が大きく膨らんだ。

後輪が滑り、車体が大きく回転する。

悲鳴が聞こえた。

オレは、どこか夢の出来事のように見つめていた。

ただ、呆然と。

「…」

スリップしているそこに、後続車が突っ込んでくる。

まるでスローモーションのように。

その後続車もまた、雨にハンドルを奪われたようで吸い込まれるようにドンジュの乗るマシーンへ。

「ドンジュ…」

そして、接触した。

「ドンジュっ!」

いくらイヤホンに呼びかけても、応える声はない。

当然だ。

すでに通信は切られているのだから。

「…っ」

現場に向かおうと背を向けた時だった。

「チーフ!」

悲鳴にも似た声。

弾かれたように振り返る。

すると、モニターには黒煙が充満していた。

そして真っ赤に立ち上る火柱。

何が、起こった…?

いったい、何が起こってるんだ…?

夢なら覚めてくれ。

いますぐに。

全身の力が抜け、その場に膝から崩れ落ちた。

「…」

動くことはできなかった。

救急隊が駆け付け、消火活動する様をただモニター越しに見ていた。

いや、見ていたわけではない。

ただ映っていただけだ。

そして、無言の再会が待っていた。

「…」

「ドンジュ…っ、目を開けてっ!ドンジュ!」

薄暗い部屋の粗末なベットの上で、横たわっていた。

肌はところどころ爛れ、白い肌は煤け、大きな瞳は閉ざされたまま。

もう、二度と開くことはない。

悲痛な母親の叫びを聞きながら、オレは扉を閉めた。

静まり返った廊下。

今頃になって涙が溢れてくる。

「…っ」

涙を隠すように顔を覆い、声が漏れないように唇をかみしめる。

「ドンジュ…っ」

つい数時間前まで、一緒に笑っていたのに。

シャボン玉のように、弾けて、消えた。

そして、オレとドンジュの夢もまた無残に砕け散った…。



つづく。






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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

いきなり新しいお話スタート♪
ミロ以来な突然の展開ですね~( *´艸`)
もう、切なさ満点?
まだ始まったばかりなんですけどね~(´∀`*)ウフフ

葉月も遊びたいんですけど…忙しいやら、体調悪いやら…"(-""-)"
今回のカゼはしつこい…(泣)

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Re: すごい‼

ペ◇マミー 様

新連載、スタートしました(≧▽≦)
いきなりF1です(笑)
高校生の頃T-squareを好きな友だちがいて、オープニングを聞くために見ていた時期があったくらいで、さほど詳しくはないんですよ~(;^ω^)
でも、ペ◇マミー様の目を欺けたのならしめしめ…( *´艸`)
新しいお話もよろしくお願いいたします!

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

前触れもなくいきなりスタートさせちゃいました(笑)
初っ端から切なすぎ?
でも、楽しんでいただけたのなら幸いです(≧▽≦)
Your Manも読んでいただけてるならなおさら♪

ムソク様とMAX君、皆様気になってるみたいですね~(´∀`*)ウフフ
最初は嫌われ者だったムソク様を気にしていただけるなんて♡
続き、ちょっと考えてみま~す( *´艸`)

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Re: タイトルなし

か◇みん 様

初っ端から切なさ漂う新作(;^ω^)
まだ、ふたりの名前すら出てきてないんですよね~。
果たしてドンジュとは何者か!?
ドS葉月の切ない系お話が好きだなんて…( *´艸`)
また泣かせてやる~(笑)

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