雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Beside 2


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★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



オレは、いったい何をしているんだろう…。

まともな職にも就かず、ギリギリのアルバイト生活。

何もやる気が起きない。

生きていることにさえ、意味を持てない。

時間があの日、止まっていた。

ドンジュとともに、オレの魂は逝ってしまった。

すべてをドンジュに捧げていたから。

オレのすべてが、ドンジュだったから。

「…」

額に浮かんだ汗を拭い、そっと息をつく。

用済みとなったレンチを道具入れに投げ入れ、積み重なったタイヤの上に腰を下ろした。

こんな仕事したくないけど、オレにはこれしかなくて。

「何さぼってんだ?バッテリー交換、終わったのか?もうすぐ客が引き取りにくるぞ」

「はい」

店長であるその人に伝え、いまさっき作業を終えたその車を見つめた。

「終わってます」

「じゃあ、さっさと次の作業に移れ」

指さされた方を見やれば、スペアタイヤをつけた車が1台。

「…溝、浅いっすよ。全部交換したほうがいい」

スリップサインを見ずとも、すり減っているのが見て取れた。

「金がないんだってさ。いいから言われたことだけやってろ。単なるバイトなんだから」

「…」

「お前、F1のエンジニアだったんだって?なのになんでこんなガソリンスタンドで整備士なんてやってんの?しかもバイトって」

鼻で笑うような声。

別になんて言われようと、笑われようと構わない。

本当は、できることならもう、整備士という仕事なんかしたくない。

車に関わることもしたくない。

でも、どうしてだろう。

嫌なのに、気づくとこんな仕事ばっかりしている。

自動車整備工場だったり、自動車部品の販売ショップだったり、ここみたいなガソリンスタンドだったり。

そこに居場所なんてないのに…。

「…」

道具箱から2種類のレンチを取り出し、途中、ジャッキを手に取って車へと歩み寄る。

放り投げれば響く金属音。

地べたへ座り込んで、ジャッキを車体の下へと滑り込ませる。

軽くジャッキアップして、ナットを緩めてホイールカバーを外して、またジャッキアップ。

スペアタイヤを外して、代わりの新品タイヤを嵌め込む。

何も考えずとも手が動いてしまう。

お前の仕事はこれだと言わんばかりに。

「…」

あの時、もっとちゃんと説得していたら変わっていただろうか。

もっと強い口調で、チーフであるオレの指示に従えと言っていれば。

意味のない例え話だ。

いくら頭の中であの日をやり直したところで、過去は変わらない。

ドンジュはもう、戻ってこないのだから。

「早いな…」

工具を手にその人の脇を通り抜けていく。

別に早くない。

どちらかといえば、ゆっくりやったほうだ。

タイヤ交換は零コンマ何秒の世界で争う。

作業に時間を費やせば、その分タイムが伸びてしまうのだから。

いかに早く、かつ正確に作業するか。

それがすべて。

「お前、社員にならないか?」

「…」

「まぁ、無理にとは言わないけど考えとけよ」

「…」

どうでもいいんだ。

執着なんて、もう何も残っていない。

明日死んでも構わない。

あの日、心は連れ去られてしまった。

ドンジュの魂とともに、空高くへ。

二度と帰ってくることはないほど、遠くへ。

仕事を終えて、弁当と飲めもしないのにビールを買って、家路へとついた。

うだるような暑さの中、足を引きずるように歩く。

太陽の光を受けて蓄えた地熱が陽炎の如く立ち上る。

ぼんやりとそれを見つめながら、ただ歩く。

「やっと見つけた」

「…」

抜け殻となった身体でアパートの前までたどり着いたその時だった。

降ってきた声に足元へ落していた視線を上げたオレは目を見開いた。

アパートの石壁に寄りかかっていたその姿に。

「ド、ンジュ…?」

オレンジ色の夕陽を背負い、映し出されたその姿。

すらりと伸びた長身。

長い手足と、小さな顔。

そのシルエットは、まさしくドンジュそのものだった。

まるで、夢の中から飛び出してきたように。

「最近は父もよく僕を兄さんと間違えるんです」

ゆっくりと、その影が近づいてくる。

「…」

シルエットだけじゃなかった。

目も、鼻も、口も。

すべてがドンジュとうり二つ。

何もかもが、記憶の中のドンジュ、そのまま。

オレの、愛した人がそのまま蘇って来たかのように、そこにいた。



つづく。






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Re: 拍手1番!!

し◇ん 様

おめでとうございます!
…でイイんでしょうか??
でも、元気が出たのなら何よりです(≧▽≦)
新しいお話はちょっとだけ切ない系です♪
まだお名前は出てきてませんが、役者がようやく揃いました!
さてさて、どんなお話かな~(´∀`*)ウフフ

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Re: どっち?

ペ◇マミー 様

焦らし癖がついちゃったみたいです(笑)
でも、そんな焦らすつもりはなかったんですけど(;^ω^)
さて…誰が誰でしょうか!?
明日をお楽しみに~(´∀`*)ウフフ

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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

ようやく出逢ったふたり♡
質問だらけですね~(´∀`*)ウフフ
でも、内緒( *´艸`)

カゼ、ホントにしつこいんですよ!
もう…やんなっちゃう(T_T)

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Re: タイトルなし

か◇みん 様

葉月の思うツボ(笑)
読んでいただいている方が葉月の紡ぐ妄想で泣いてくれるなんて…舞い上がっちゃう(≧▽≦)
やっぱ、ドS?

整備士ユノ様、カッコイイですよね!
ちょっと汚れたツナギ着て、ささっとタイヤ交換しちゃって…( *´艸`)
チャンミン君らしい人も出てきたし~(´∀`*)ウフフ

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Re:

こ◇ろ 様

なぜにそんな微妙なパーセンテージ!?
ユノ様の誕生日??

葉月の綴る切ない系の妄想がお好きだなんて…もしかして、Mですか?
なんちゃって(笑)

コメント

Re:

y◇ki 様

まだ名前は出てませんが、ようやく主役ふたりが登場!
何やら初っ端から切ない予感?
新しいお話もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

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