雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



いつまでもここにいたって仕方がない。

足を引きずるように部屋へと向い、扉を開けた。

サウナみたいな熱気。

窓を開けてみても、無風状態では流れるはずもない。

「…」

ベットへ寄りかかるようにして腰を下ろし、ビールを手にした。

すっかりぬるくなったそれ。

プルトップに指先を掛けて引き、それを乾いた喉に流し込んだ。

「まず…」

ただでさえおいしくないのに、ぬるくなっては一層まずい。

喉は渇いているはずなのに、潤うこともなくて。

「…」

とりあえず、食べよう。

ぐしゃぐしゃになった弁当をテーブルの上に広げ、箸を伸ばす。

なんの味もしない。

ただ、身体への栄養補給をしているだけの行為。

止めてしまおうか…。

何度もそう考えたが、生きることへの執着はまだあるらしく、気づくと買っている。

でも、おいしいとかそういったものが出てこない。

ただ食べているだけ。

とりあえず胃に押し込んで、バスルームへと向かった。

汚れた作業着を脱ぎ捨てると、ひらひらと白い紙片が舞い落ちていく。

「…」

それはオレの足元に。

見ろといわんばかりに絡みつく。

腰を屈めてそれを拾い、視線を落とした。

シム・チャンミン。

間違いなく、ドンジュの溺愛していた弟だ。

あの事故で消滅したはずのたはずのチーム名が記されていた。

そして、名前の脇には代表の肩書き。

裏面には携帯番号がひとつ、丁寧に書かれている。

「…」

ムリだ…。

オレはもう、ピットに立つことはない。

ドンジュとの思い出が詰まったあの場所に、オレは戻れない。

チャンミンには申し訳ないが、連絡することはないだろう。

名刺をテーブルの上へ置き、目を背けるようにバスルームへと向かった。

冷水に近いシャワーを浴びて、サウナのような室内へと戻る。

さっぱりしたのもつかの間、一瞬にして肌が汗でべたつく。

冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して、喉へと流し込むも乾きは癒されない。

わかってはいるんだ。

こんなことで乾きは癒せないって。

乾いているのは喉じゃなくて、もっと別のところだから。

そして、癒してくれるべき人はもうこの世にいない。

「…」

部屋は空っぽ。

すべて捨ててしまった。

ドンジュとの想い出に繋がるすべてを。

だから、何もない。

オレにはもう、何も残っていない。

ベットへ腰を下ろして、濡れた髪のまま横たわった。

シーツが肌に絡み付いて気持ちが悪いけれど、そのまま目を閉じた。

そして、また朝はやってくる。

朝一でまたシャワーを浴びて、作業着をまとって部屋を出た。

目的もないまま働いて、言われた仕事をこなして、家に帰って眠る。

それだけだ。

今日も、明日も、あさっても。

ドンジュのところへ向かうその日まで、オレはこんなくだらない毎日を過ごす。

それが、決められた未来だった。

いつものように仕事をして、首にタオルをひっかけてまた家へと帰る。

「…」

「こんにちは」

どうして、ここにいるんだ…?

放っておいてほしいのに。

もう、ドンジュに関わることすべて捨てたはずなのに。

「またコンビニ弁当ですか?身体に悪いですよ」

「…」

「材料、買ってきたんです。あまりうまくはありませんが、作らせてもらえませんか?」

「…」

断ればいいのに、断れなかった。

あまりにもドンジュに似ているから。

ドンジュが戻ってきてくれたような錯覚に陥っていた。

「…」

エアコンのない蒸し暑い部屋で、次から次に噴き出す汗を拭いながら。

「お待たせしました」

「…」

「大したものじゃありませんけど…食べてみてください。まずくはないと思います」

はにかんだような微笑みが、記憶を触発する。

思い出したくないのに。

差し出された箸を受け取って、差し出された器を引き寄せた。

一口、食べてみる。

「…」

ほとんど味なんかしなかったのに、久しぶりにおいしいと思った。

思うと同時に、涙が出てきた。

あの日、涸れたはずの涙があふれ出していく。

ドンジュとともに旅立ったはずの心が、止まっていた時間が動き始めた気がした。



つづく。






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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

似てるみたいですね~。
だからこそユノ様も突き放せないのかな??
チャンミン君の気持ちも気になりますし(´∀`*)ウフフ

年末年始、お互い大変そうですね…。
葉月のピークはひ◇み様よりちょっと早く終わるかも?
たぶん、30日まで頑張ればなんとかなるので(;^ω^)
終わればお待ちかねの~( *´艸`)

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Re: タイトルなし

湯◇みん 様

うるうるしていただきありがとうございますm(__)m
どうやら、ユノ様の時間が動き始めていたようです。
チャンミン君、頑張って~(≧▽≦)

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Re: 動き始めました♪

K◇O 様

ようやく動き出しましたね~( *´艸`)
ユノ様の止まってた時間も。
チャンミン君に頑張っていただかないと(笑)

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Re: タイトルなし

か◇みん 様

ユノ様はずっと自分を責め続けていたんでしょうね…。
ドンジュ君を死なせてしまったのは自分だと。
辛い…辛すぎる…(T_T)
そして、ドンジュ君の願いを叶えるために迎えに行ったチャンミン君。
どちらも複雑…"(-""-)"
ユノ様を導けるのはチャンミン君だけ!
頑張ってもらいましょう(≧▽≦)

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