雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Beside 11

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★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



それから、チャンミンと一緒にいることが増えた。

ドンジュとそうして過ごしていたように。

言葉少なに、でも、苦痛はなく。

オレの胸にはドンジュの形見がひとつ。

返そうとしたんだけど、オレに持っていてほしいって。

だからそのまま。

気づくとそれに触れている自分がいた。

いまもまた、当たり前となったチャンミンの部屋のソファの上に座りながらそれに触れ、キッチンに立つチャンミンを見つめていた。

オレの視界の真ん中で、お皿をふたつ持ったチャンミンが振り返る。

「ユノ」

「…?」

「明日少し用事があるので、よかったら僕の家で待っててもらえませんか?」

静かに持っていたお皿をテーブルへ下ろし、そう問いかける。

「用事?」

「はい。たぶん、19時頃には帰ってこれると思うんで…よかったら食事に行きませんか?」

「…うん」

なんとなく、聞けなかった。

気になったけど。

何かがブレーキをかけた。

「チャリで?」

誤魔化すようにそう問いかければ、ふっと微笑む。

「徒歩でも、自転車でも、車でも…ユノはどれがいいですか?」

「…考えとく」

「はい、冷めないうちにどうぞ」

「ん、いただきます」

差し出されたフォークを受け取り、並べられたお皿を見つめる。

サラダと、パスタと。

ついこの間までコンビニ弁当ばかりだったのに、なんかもうこれが当たり前になっている。

仕事を終えて、ここに来て、ゴハン食べて。

たまに泊まったり。

「うまい」

「ありがとう」

「今日…泊まってって、いいか…?」

妙に照れくさくて、パスタを見つめたままぽつりとそう問いかけた。

なんか、今日はずっと一緒にいたくて。

「いつでも泊まってってください」

「ん…」

オレと同じように、チャンミンもまた断ることをしない。

お互い、それが必然であるように。

それから交代でシャワーを浴びて、いつものようにベットへ潜り込んで、また朝を迎えた。

チャンミンと出逢ってから、時間が過ぎるのが早い気がする。

イジワルされているみたいに。

「おはよう、ユノ。よく眠れた?」

「ん…寝た」

ホント、爆睡だ。

自分の家じゃないのに、朝まで一度も目覚めることなく。

相変わらず、自分の家じゃあんまり眠れないのに。

顔を洗いに向かった洗面所で、自分の頭を見て驚いた。

酷い寝癖だ。

どうやって直そうか…。

シャワーを浴びてしまったほうが早いか…?

そう思っていると、不意に頭にタオルをかけられた。

じわっとあたたかいそれ。

「…?」

「しばらくそのままでいてくださいね?」

とりあえずチャンミンの言葉に頷き、タオルが落ちないように気を付けながら歯を磨いて、顔を洗って。

リビングへ戻るとソファでチャンミンが手招きした。

誘われるままチャンミンの元へと向かい、髪を乾かしてもらっている時みたいに開いた足の間に腰を下ろす。

どうするんだろうと思っていると、頭に乗っていたタオルがそっと退けられた。

タオルをテーブルの上へ置き、代わりにブラシを手に取ってオレの髪を丁寧に梳かしていく。

「…?」

ブラシを置いたと思ったら今度はゴム。

それを手首にはめて、オレの横髪を集めるように後ろへと流していく。

「はい、完成です。どうですか?」

差し出された鏡を見れば、何やら後ろに小さな尻尾ができていた。

視界はすっきりしているし、ちょっと涼しい気がする。

窺うようにオレを見つめるチャンミンに大きく頷き、横を向くとちらりと姿を見せる尻尾を見つめた。

「気に入った?」

「うん」

「あと…これ、渡しておきますね?」

差し出されたのはカギだった。

見覚えのあるそれ。

「ここで、待っててください」

「…うん」

口調も声音もいつも通りなのに、なぜか決意じみたものを感じる。

その正体を探りたくて見つめてみてもいつもの微笑みが邪魔して見通せない。

疑問を口にできないまま朝食を取り、オレは仕事へ、そしてチャンミンはどこかへ出かけて行った。

どこで、何をしているんだろう…。

なんとなく悶々としたまま、与えられた仕事をこなしていた。

ふと空いた時間、事務所へと向かうと聞き覚えのある音が聴こえてきた。

「…」

ずっと耳を塞いでいた音。

いつもなら素通りするのに、なぜか足が止まった。

「珍しいな。よかったら一緒に観るか?」

「…」

「やっぱり気になるんだろ?なんで辞めたかは知らないけど」

気になったのはそこじゃない。

いま、まさしく画面に映し出された車体だった。

赤を基調としたそのフォルム。

スポンサーの名前が所狭しと並ぶ中に、その綴りがあった。

そして、さらに目を見開く。

テロップに映し出されたチーム名と、ドライバーの名前に。

「このチーム、今回初参戦なんだってさ。でも、なんか聞き覚えあるんだよな…カシオペアって」

「…」

「でもさ、初参戦で昨日の予選5位通過ってスゴイよな」

心臓がやけに喧しい。

「しかもドライバー、結構イケメンなんだよ。腹立つくらい!しかも金持ちのボンボン」

何が楽しいのか、笑うその人を無視してただ画面を見つめていた。

目が離せない。

あれだけ目を背けつづけていたのに、逃げていたのに。

「…」

突然、蘇ってきた。

チャンミンが初めてオレの目の前に現れた時、言っていた言葉を。

兄の夢を叶えたい。

力を貸してほしい、と。

気づいてはいたけれど、気づかないふりをしていた。

チャンミンがあの日から一度もその話題に触れてこないから、なかったことにしていた。

勝手に。

でも、チャンミンは違った。

オレの答えを待っている。

「お、タイヤ交換か」

車体がピットに滑り込んでいく。

無意識に心の中でカウントしていた。

1、2、3、4、5…。

遅い。

タイヤ交換に10秒もかけるなんてありえない。

5秒だ。

ピットクルーが足を引っ張っている。

手際が悪いし、チームワークはなっていないし。

イライラしてくる。

こんなんじゃ、優勝なんてできるわけがない。

たとえ、どれだけドライビングテクニックが抜きんでていたとしても。

「あ~…順位、下がったな」

タイヤ交換を終えてコースに戻るも、後ろから入ってきたマシーンはすでにコースへ出ている。

差にして1秒ほど。

僅差だ。

ひっくり返せないほどではない。

でも、接触の危険が伴う。

追いかけるチャンミンは抜くタイミングを計っているようだ。

コーナーに入るときが一番緊張する。

「…」

突入する角度とスピード。

横から殴るように襲いくる重力に負けないよう、膨らみを最小限に抑えて。

寒気を覚えた。

すべてが、ドンジュと同じだった。

いや、それ以上だ。

理想のルートをそのままに、ぶれることなく車体が軌道を描く。

「すっげ…」

瞬きをしていたら見逃してしまいそうなほど。

まさしく一瞬で順位をひっくり返した。

「…」

オレは、こんなところで何をしてるんだ…?

ドンジュの夢を背負って、ひとりで頑張っているチャンミンを目の当たりにして。

あの日以来、初めてオレは自らの心と向き合った。

チャンミンの力になりたい。

誰かのために何かしたいなんて、ホントに久しぶりだ。

生きる意味さえ失っていたのに。

心はドンジュとともに旅立ったと思っていたのに。

まだ、ここにあった。

目を背けていただけで、まだちゃんとオレの中にあったんだ。



つづく。






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