雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Beside 13


Beside 13



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



帰る日より、泊まる日が増えていった。

チャンミンの家で帰りを待つことが多くなっていった。

シャワーを浴びて、いちごミルクを飲みながら雑誌をぺらぺらと捲る。

不意に手元が翳り、顔を上げればネクタイを解きながらこちらを見つめる瞳があった。

「引っ越しするんですか?」

「いまのトコ、バイト先が用意してくれてる家だから、辞めるとなると出ないといけないから」

今月いっぱいで退職する旨はもう伝えてあった。

中途半端は嫌だから。

オレにできることを精一杯するために。

「…いい物件、紹介しましょうか?」

「ん…?」

「ここ」

「…」

チャンミンが指さすのはいまオレたちがいる場所。

指先を追いかけて下ろした視線をもう一度持ち上げ、チャンミンを見つめた。

「ダメですか?」

膝を抱え込むように座り込み、その上に顔を乗せて小さく首をかしげる。

まるで捨て猫のような瞳。

そんな眼で見られたら、何も言えなくなる。

「ユノ、放っておくとコンビニ弁当ばっかりだし、一緒にいてくれたほうが安心なんですけど」

「…迷惑、じゃないのか…?」

「迷惑だなんて、思ったこともないですけど?」

週の半分は一緒の生活。

まだ知り合って2か月足らずなのに、一緒にいることが当たり前みたいになってる。

息をするみたいに。

「だから、もしユノさえよかったら一緒にここで暮らしませんか?」

「…ん」

用済みだと示すように雑誌を閉じて、その手を伸ばす。

膝の上に乗せられて、垂れているその手を掴んだ。

「…?」

首を傾げながらもオレの手を握り返し、尋ねるように見つめる。

「チャンミンは…」

どうしてそんなに優しくしてくれるんだ…?

オレが、ドンジュのトモダチだったから?

大切な人だったから?

それとも…。

理解しがたい感情が胸を焦がすみたいに痛む。

「ユノ、言って?我慢しないで」

「…」

「ユノのことなら、なんでも知りたいんです。同じくらい、僕のことも知ってほしい」

「それ、は…ドンジュの、代わりに…ってこと…?」

聞いていいのかはわからない。

でも、チャンミンの言葉に気づくとそう紡いでいた。

心に浮かんだ疑問を。

「違います。僕がそうしたいんです」

「…」

「僕は、ユノの前でだけ僕でいられる」

「どういう意味…?」

手は繋いだまま、目を伏せて静かに微笑む。

「明日、時間を少しだけ僕にくれませんか?」

「そこに…いまの答えがあるのか?」

「…はい」

一度は伏せた瞳を持ち上げ、いつものようにオレを見つめる。

でもどうしてだろう。

いつもの力強さは鳴りを潜め、消えてしまいそうなほど儚い眼差しだった。

「…わかった」

答えがあるのなら、それを確かめたい。

寂しい言葉の裏にある真実を。

もう、現実から目を背けるのは嫌だから。

逃げるのは嫌だから。

「夕飯の支度してきますね?」

「…手伝う」

少しでも離れたら消えてしまいそうで、そう告げた。

何もできないけど。

そばにいたいと思ったから。

「お願いします」

「ん」

着替えてきたチャンミンと並んでキッチンに立つ。

手際よく材料をチャンミンが切ったものをボウルに入れて、オレがそれを混ぜて。

なんか、子どもに戻ったみたいに。

「混ぜ終わりました?」

「うん」

「じゃあ、それを均等に分けて、俵型にしてください。そのあと、少し手のひらに打ち付けるようにして空気を抜いて?」

「わかった」

何を作ろうとしているのか、もうわかった。

なんか、楽しい。

子どものころ、母さんの手伝いをしてた頃を思い出す。

その間にチャンミンが別の何かを作り上げていく。

気になって覗き込んでみると、少しだけおたまですくったそれに息を吹きかけて冷まさせ、オレの口元へと運ぶ。

「味見して?」

野菜がたっぷり入った赤いスープ。

「うまい」

チャンミンは本当に器用だ。

できないものはあるのか疑問に思うほど。

弱火で煮込んでいる間にサラダを作り上げ、フライパンを用意する。

「できた」

一応オレなりに形を整えてみたけれど、なんか歪だ。

昔から料理は苦手。

でも、チャンミンは微笑みを崩すことなく、褒めるように頭を撫でる。

「あとは?」

「じゃあ…テーブルを片付けて、拭いてもらっていいですか?」

「うん」

片づけをしているとジュージュー焼ける音が聴こえ、次第に胃をくすぐる香りが漂ってくる。

雑誌はもう必要ないからゴミ箱へ。

脱ぎ散らかした服も片づけて、テーブルの上を綺麗に拭く。

照明の光を受けて輝くガラスを見下ろして満足げに頷き、キッチンへと舞い戻った。

「できましたか?」

「うん」

フライパンの中を見やればオレが捏ねたハンバーグがこんがりと焼けている。

もう少しでできるだろうと、冷蔵庫にしまわれたサラダを、続いてスープをよそって運んでいく。

「ユノ、それはもうちょっと待って?」

ハンバーグを運ぼうとして、そう引き留められた。

何をするのかと覗き込んでいると、まだ肉汁の残るフライパンに何かを流し込んでいく。

強火で焦げないように混ぜているととろみが出てくる。

そして火を止め、できあがったそれをハンバーグの上へこぼさないように慎重にかけていく。

まるでレストランみたいに。

「完成です。さ、食べましょう」

「うん」

テーブルを囲んで、何気ない会話をしながら夜はゆっくりと更けていった。



つづく。






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