雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Beside 15



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



部屋で過ごし、夕食時になってダイニングへと向かった。

正直、気が重い。

「帰ってたのか」

「はい」

「食事が終わったら部屋に来なさい。話がある」

「わかりました」

なんだろう、この歪んだ空気は。

オレの知っているドンジュの家族は穏やかで、笑顔に包まれていた。

なのに、見る影もない。

「ドンジュ!」

違う。

聞くたびに心が悲鳴を上げる。

叫びたい衝動に駆られる。

でも、チャンミンと約束があるからかろうじて言葉を飲み込んだ。

「さぁ、座って?ユンホ君も」

「…はい」

「ユノ」

勧められるままチャンミンの隣へと腰をおろし、気づかれぬよう小さく息をついた。

俯いていると、テーブルの下で伸びてきた手がそっとオレの手を握る。

「今日はずいぶんご馳走だな」

「そうよ?久しぶりにドンジュが帰ってきたから、頑張ったの」

「そうか」

一瞬、父親の表情が翳ったように見えた。

わかっているのに、それを見過ごしている。

それにも腹が立つ。

「たくさん食べていきなさい」

「はい」

テーブルの上にはドンジュの好きだったものが所狭しと並べられていた。

だから、余計に悲しくなる。

「ユンホ君もたくさん食べてね?」

「…はい、いただきます」

食べたくない、とは言えない。

だって、これはドンジュのための料理であってチャンミンのためのものではない。

こんなの、絶対間違っている。

「ドンジュ、仕事は順調なの?お父さん、全然教えてくれないんだもの」

「順調ですよ」

「よかったわ。いずれお父さんの後を継ぐんだから、いまのうちにいっぱい勉強するのよ?」

「はい」

どうして、チャンミンは笑っていられるんだ?

誰より辛いはずなのに。

「…」

なかなか食事がのどを通って行かない。

チャンミンの作る料理はおいしく感じられるのに、また何も感じない。

マズイ、とも、ウマイ、とも。

でも食べなくちゃ。

チャンミンに迷惑をかけたくないから。

故に必死で。

約2時間にも及ぶ苦痛の時間を終え、ダイニイングを後にした。

「少し父さんと話してくるから部屋に…」

「一緒に行く」

「え…?」

「行く」

それは譲れない。

これ以上、チャンミンが傷つくのは嫌だ。

「…」

違和感のあった微笑みが崩れ、いつもの微笑みが浮かんだ。

オレの知っているチャンミンだ。

「わかりました。じゃあ、一緒に行こう?」

「…うん」

ダイニングを出た足で、先に部屋へと帰った父親の元へと向かった。

一番奥にある部屋。

扉をノックし、応じる声を聞いてから扉を開いた。

「失礼します」

いまさら、気が引けてきた。

一応親子の会話だろうに、部外者のオレがいてもいいのか?

守りたいという衝動だけで一緒に来たけれど。

「ユンホ君も一緒か?」

「えぇ、ダメでしたか?」

「いや…そのほうがいいかもしれない」

さっき出逢った時とはまったく雰囲気が違っていた。

角がすっかり取れてしまったように。

「ビックリしたろう?」

「え…あ、あの…」

「大丈夫ですよ。父さんは全部知ってますから」

話していいのか悩んでいると、チャンミンが気づいたようにそう告げた。

緊張が足元から抜けていく。

「ビックリ、しました…」

「すまなかったね?ドンジュが死んでから、心が安定しないんだ。まだ、いまでも時折パニックを起こす。チャンミンには申し訳ないが、いまはこうするしかないんだ」

この部屋に来るまではいい印象を抱いていなかったけれど、それはオレの勘違いだったみたいだ。

「順調みたいだな。仕事も、レースも。報告は受けている」

「ありがとうございます」

「応援に行けなくてすまない。まだ、私も…ちょっとな」

「わかってます」

立ち話もなんだと、ソファを勧められてふたり並んで腰を下ろした。

「ユンホ君がここにいるということは、また一緒のチームとして頑張ってくれるということかな?」

「はい、そのつもりです」

「そうか…」

オレの意思を受けて聞こえた声が、なぜか後ろ向きな意味合いに取れた。

一度は落ち着いた不安がまた膨らみ始める。

「まだ、続けるのか?」

「兄さんの夢を叶えるまで、やめるつもりはありません」

「…」

「業績も上がっています。父さんは、約束を破ったりしませんよね?」

約束って、なんだ…?

業績?

だって、チャンミンはチームのドライバーだろう?

ドライバーに業績とか、関係ないはずだ。

あるのは順位だけ。

初出場で4位なら誇っていい成績。

渋る理由はどこにもない。

「心配なんだよ、私は」

「…」

「お前まで失いたくない」

その言葉に心臓が一際大きく脈打った。

「僕は死にません。父さんと約束した通り」

「…」

「絶対に。約束は破りません。大切な人を悲しませるような真似はしません」

やっぱり、チャンミンは強い。

見ている世界が違う。

それを悟ったことでオレの胸にある種の想いが生まれた。

同じ世界が見たい、と。




つづく。






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