雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



ヘルメットをかぶっていると、息苦しくなる。

夏場は特に。

でも、走っている間は苦じゃない。

おそらく運転に集中しているからだろう。

兄の二の舞は絶対に嫌だから。

誰もいない、僕だけのコースをシュミレーション通りに走る。

世界各国のグランプリで使用されるコースにすべて足を運び、歩き、あらゆるデータをかき集めた。

また、天気による状況の変化も。

すべての条件を考慮し、そのコースに一番適したドライビングをする。

もちろん、そううまくはいかないけれど。

でも、大幅にぶれることはない。

一緒に走る人間もまたプロだから。

「…」

一番長いストレートを加速して走りぬける。

ピットから出てきたユノを見つけ、知らず微笑んでいた。

見えるわけもないのに。

ラスト1週を走り終え、減速しながらピットへと向かうとユノが少し不機嫌そうな顔で待ち構えていた。

エンジンを切るとあたりは静まり返った。

いや、正確には静かになったわけがなく、大音量のエンジン音に耳が少しやられているだけ。

しばらくすればすぐに戻る。

「お前、最後の1周入るときよそ見したろ」

「…」

顔を動かした記憶はない。

視線だけ一瞬、ユノへ向けただけなのに、どうして気づいたのだろうか。

「一瞬、車体が右にぶれたぞ」

普通なら気づかないレベルだろうに、ユノは間違いないと言わんばかりに断言する。

ぶれたかはわからないが、余所見をしたのは事実だ。

「ユノが見えたんで、つい」

素直にそう告げればかすかに頬が赤らんだ。

そしてばつが悪そうに唇を尖らし、そっぽを向く。

「危ないことすんな」

心配してくれているのは明らかで、嬉しくなってしまう。

グローブを取った手でその頭を撫で、首元を緩めた。

密閉されたそこに新鮮な風が流れ込み、火照った身体を冷ましていく。

「ミノ、データは?」

「完璧。取り込み完了までちょっと時間かかるから、着替えてくれば?」

「いや、大丈夫。また走るかもしれないし」

その都度着替えるのは面倒だ。

でも、ちょっと暑い。

肩をむき出して、袖をウエストで縛り付ける。

汗で張り付いたTシャツを掴んで扇ぎ、少しでも体温を下げようと試みた。

けれど、空調のないこの場所ではあまり意味がない。

湿気を含んだ生ぬるい風がまとわりつくだけ。

どうしようかと悩んでいると、クルーのひとりが扇風機を運んできてくれた。

「ありがとう」

「い、いえ!暑い中ご苦労様ですっ」

「頑張ってるのはみんなでしょう?僕はそのおかげでレースに出られるんだから」

僕なんかたまにここに来るだけ。

いつもこの暑い中で頑張っているクルーを思えば、大したことではない。

頬を赤らめながら、90度お辞儀をして去っていくその人を見送り、そっと息をついた。

にしても、暑い。

幼い頃から空調のきいた快適な部屋でしか過ごしていなかったせいか、どうにも暑さに弱い。

寒いほうが幾分ましだ。

「チャンミン」

「…?」

「用意できたって」

少し不機嫌そうなのは気のせいだろうか…?

「ユノ、なんかありました?」

「…別に」

言葉と表情が裏腹だ。

困ったと息をつき、壁に設置されたモニターへと向かった。

「これ、すげぇな…」

その声に初めて、さっきまでいなかった人物がいることに気づいた。

どうして彼がここにいる?

「ユノ…」

「ん、後で」

聞きたいことはわかっていると言わんばかりの態度。

モニターに視線は釘付けのまま、真剣な表情でCG化された僕の走りを見つめていた。

「この黄色の線、なに?赤は実際の走行経路だろ?」

「黄色はデータ上の理想の走行経路です。後でよかったらシステムも説明しますけど?」

「ん、頼む」

一見ぶっきらぼうな返答だが、それだけ集中しているということなんだろう。

「ほぼ理想どおりの走行ってこと?」

「まぁ、ある程度は」

納得できる走りではない。

まだ、理想の経路と実際の走行経路では14%も食い違っている。

グランプリで優勝を狙うには、この誤差を限りなくゼロに近づける必要がある。

練習で100%一致するコース取りができるようになれば、実際のレースでもそれなりの数字が出るはずだ。

「この経路って、天候とか路面状況とか考慮されてんのか?」

「はい。外気温、湿度、風速、路面温度、ドライバーの体重等すべて運行に関わるものはすべて」

「システム自体は弟くんが作ったわけ?」

「弟くんじゃなくてチャンミン。ちゃんと名前で呼べよ」

ドンヘの軽い言葉に、ユノが指摘をする。

僕としては大して気にしていないんだけれど、ユノは気に障ったようだ。

「あ~…はい、はい。んで、このシステムはチャンミン君が?」

「僕、というよりは会社のシステム部と共同開発しました」

「すげぇもんだな…」

ホント、みんな頑張ってくれている。

僕なんかのために。

集めた基礎データを基に、システム部がこうして形にしてくれた。

そして、たくさんのチームクルーたちが全力でサポートしてくれる。

だからこそ僕も最善を尽くしたいと思う。

「この理想の走行経路ってヤツも、いまみたいなカンジで見れるのか?」

「えぇ、見れますよ?」

「見たい」

僕の走りをすべて見終えたユノがそう申し出た。

断る理由はない、すぐにミノが僕の思いを汲むようにノートパソコンを操作した。

「…」

視線だけでやり取りをし、すぐさまモニターに映像が映し出される。

画面右側には速度やエンジンの回転率。

この走りをしたい。

そして、グランプリで優勝したい。

優勝したそのとき、夢は叶う。

ドンジュが成し遂げられなかった夢が…。



つづく。






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