雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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DIRT 9

DIRT 9

もう、ため息しか出てこない。
できることなら最初からやり直したい。

最初からってどこだ?って思うけど、できるならここに入れられる前に戻りたい。
そしたら素直に親父の言うこと聞いて、ちゃんと学校行って、勉強して、たまに遊んで。
普通に、戻りたい…。

ぼんやりと窓の外を見つめていると、コンコンと響く音が聞こえた。
そこには机に指を置き、こちらを含み笑いで見下ろすチャンミンの姿があった。

「…っ」

「チョン・ユンホ君。前に出て問題をあの解いてください」

クラスメイトの冷たい眼差し。
ホワイトボードを見やればわけのわからない文字がごちゃごちゃと並んでいて、思わず頬が引きつる。

こんなの、解けるわけないだろうがっ!

恨めしそうに見やれば楽しげな笑みがある。
遊ばれているのは明らかで、しかも朝あんな冷たい対応しといてのそれで。
ホントに腹が立つ。

「できないんですか?」

「…っ」

「じゃあ、代わりにイ・テミン君お願いします」

「はい」

通る声で礼儀正しく返事をし、前へ出てすらすらと問題を解いていく。
はっきり言ってオレはさらし者だ。

怒りに任せてどっかりと腰を下ろせば、痛みが脳髄まで走りぬける。

「…っ」

声を発することもできないほどの痛み。
ぐっとこぶしを握り締め、さらに唇をかみ締める。

歪んだ顔を隠すように俯いていると、頭に何かが触れた。
突然の出来事に頭はパニック。

どう反応すればいいのか悩んでいるうちに頭に触れたぬくもりが静かに去っていった。

「ちゃんと予習はできているようですね」

「ありがとうございます」

まるで満点を取った子どものように微笑み、足取り軽く席へと戻っていく。
入れ違うように壇上へと戻ったチャンミンは静かにテキストを閉じれば、タイミングを見計らったようにチャイムが鳴り響いた。

「今日はこれまでにします。復習をちゃんとしておくように」

委員長の号令とともに立ち上がり、深くお辞儀する。
そしてみんなが一斉にチャンミンへと走り出すのはいつもの光景。

「…」

群がるクラスメイトを横目に教室を後にし、いつものように屋上へと向かった。
昼休みの間はそこで過ごすのが日課で、特に今日は独りになりたかった。

コンクリートへ直に寝そべり、今日もまたどこまでも青い空を飽きることなく見上げる。

羽根があったならこのまま飛んで、好きなところへ行けるのに…。
なんか、また泣きたくなってきた。
この数日間にいろいろなことがありすぎて…。

誰もいないからと堪えることなく涙する。
目じりからゆっくり伝い落ちる冷たい感触。
心落ち着くまでずっとそうしていた。

「…」

どれだけ時間が経ったのか。
涙のあとも乾いた頃まぶたを開くと、足元に先ほどまではなかった小さな包みが置いてあった。

「…?」

眉根を寄せ、不審に思いながらもそれを開く。

すると中にはまだあたたかいプラスチック容器がふたつあり、ふたを開けてみるとクリームソースのパスタが入っていた。
もうひとつの容器には温野菜。

こんなことするのはひとりしかいない。

「なんで、こんなコトすんだよ…っ」

あんなことしておいて、優しくするなんて卑怯だ。
優しくされたら恨むこともできないし、憎むこともできない。

感情の捌け口を見出せず、追い込まれていくだけ。

「…っ」

また、涙が溢れてくる。

拭っても無駄だとそのままに一緒に入っていたプラスチックのフォークを取り出した。
ほお張ればまた涙がこぼれていく。

「なんで、うまいんだよ…っ」

どれも優しくて、心と頭の整理がつかない。

憎めたら、どんなに楽なんだろう…。
足掻けば足掻くほど抜け出せないほどに深みに嵌っていく。

どうしようもないほどに…。

9へ続く。



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