雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Your Man 58


Your Man 58



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



久しぶりの休日はちょっと残念だったけど、まぁ焦る必要はないとやり過ごした。

ちょっと無茶もしたけど。

それくらいは大目にみてほしい。

翌日はいつもどおり7時に起きて朝食の支度。

ジヘを送り出して、少しユノとふたりだけの時間を過ごし、開店準備。

今日、明日はミノが休日。

大丈夫だと言ってたけど、やっぱりいざ休日が目の前にあると嬉しくなる。

いつも以上のテンションの高さで仕事をし、大腕を振って去っていたミノを思い出した。

「チャンミン?なに笑ってんだ?」

「いや、昨日のミノが面白かったなと思って」

「昨日?ミノ、なんかあった?」

ほとんど寝込んでいたせいで、当然のことながら昨日の出来事をまったく知らない。

「今日明日が休みだから、いつも以上にテンション高くて」

「マジ?」

ぎょっと目を見開き、身を竦ませる。

想像したんだろう。

なんとなく、気持ちはわかる。

ただでさえテンションが高いのに、それ以上。

若干、ウザイと僕でさえ感じた。

「確かにアレはキツかったな~…」

チリョンも苦笑気味。

やっぱり、あれは公害に近い。

でも、仕事はできる。

厨房も接客も、両方できる人材は必要だ。

そんなことを考えていると、何か感じるものがあったのか、ポケットの中で震えた携帯電話を見やればその噂の人物の名前が浮かんでいた。

「もしもし?」

『チャンミニひょん!買い手、見つかったっすよ~』

早っ。

さすがにそれは驚きだ。

『し・か・も、ご希望金額の2割り増し~。どうします?買い手のほうはすぐにでもって言ってるんですけど~』

「それって…」

『ご安心を。購入希望の人はオレの親父のトモダチっす~』

僕は、もしかしたら運がいいのかもしれない。

『なんでも、息子さんが結婚するとかで、物件探してたらしいっす。立地的にも希望してたトコなんで即決、みたいな~。チャンミニひょんのことをうちの親父さんが話したらしく、相場で購入したいって』

ホント、恵まれてるな…。

ユノが僕に何か、目に見えない特別なものをもたらしてくれている気がする。

「お願いしていい?」

『らじゃっす!商談日程なんすけど、あさっての午前中とかどうっすか?店に来てくれるって。立会いはうちの親父がするって言ってます。ま、それはいい訳で単にチャンミニひょんと話したいだけだと思うんですけど~』

「僕の都合に合わせて大丈夫なの?」

申し訳ない気がする。

お願いまでしておいて、わざわざ来てもらって、では。

『ランチに行くんだから問題ないって~』

ミノのお父さんは相変わらずのようだ。

「了解。用意しておくよ」

『じゃ、そんなカンジで~』

とんとん拍子で話が進んでいく。

そうなると、僕の立てた予定よりも早く計画が進められそうだ。

「チャンミン?なんの話?」

テーブルを拭く手を止め、きょとんとした顔。

「売り手が見つかったんだよ」

「なんの?」

「僕の実家の」

「え…?ホ、ホントにイイのか?売っちゃったら、行けなくなっちゃうんだぞ?」

必死な姿がなんか可愛い。

思わず頭を撫でる。

「いいんだよ。言ったでしょ?僕の帰る場所はユノのいるところだって。家はふたついらない。家がなくなっても、家族との記憶は僕の胸の中にあるから」

「チャンミン…」

僕はそうだけど、ユノは違う。

この場所がなくなることを、まだ納得できていない。

確かに、そうそう納得できることではないだろう。

生まれてからずっとこの家で育ち、大好きな家族に囲まれ、成長してきたんだから。

その象徴であるこの家を失いたくないということ。

僕は、形を失っても心の中にあればいいと思っているだけ。

「ほら、仕事しよう?そろそろ開店時間だ」

「…」

「ユノ?」

思いつめたようなその表情。

きっと、真剣に考えているんだろう。

「オレは…」

「ユノはユノ。僕は僕。それぞれ考え方は違うんだからいいんだよ」

「でも…っ!」

マジメっていうか、純粋っていうか。

ちらっとチリョンを見やれば、僕の気持ちを理解するように頷く。

そして僕はユノの手を取り、居間へと戻った。

正直、あまり時間はない。

「ユノ、どうしたの?」

「やっぱり、おかしいよ…。だって、家族との思い出が詰まった場所だろ?なのに、なんでそんな簡単に手放せるんだよっ」

「心の中にあるからだよ。形はなくなっても、いつだって僕の中にある」

理解ができないという意味か、理解したくないという意思表示か。

必死にかぶりを振る。

「ねぇ、ユノ。肉体がなくなってしまったら、父さんや母さんは消えてしまうの?」

「え…?」

ぽかんとした顔。

苦痛に歪んでいた顔が、いまにも泣き出しそうだった表情が、一変する。

ちょっとだけ理解してもらえたかな?

「そういうことだよ。落ち着いたら出ておいで?」

そっと頬へ口づけ、頭を撫でる。

すべてを理解してもらおうなんて考えていない。

だって、育ってきた環境が違うんだ。

考え方だって違う。

それに、その真っ直ぐさに心惹かれたんだから、いまさらどうこうなることもない。

ユノらしい。

その一言で片がつく。

心配は心配だけど、僕がどうこうできるものでもない。

これは、ユノが自分で考えなければならないこと。

ユノ自身で答えを見つけなければならないこと。

考えて、その上でやっぱり理解できないと答えを出しても、それはそれだ。

仕事へと戻り、開店準備を再開した。

間もなくひとり目の客が来店し、ぞろぞろと中へ入ってくる。

狭い店内はすぐに満員御礼。

利益を考えるのであれば、やっぱりリフォームをして店舗を拡大したい。

そうすれば生活は安定するし。

これからを考えるのであれば、そうするのがベストなんだけど…。

でも、オーナーはユノだ。

ユノが嫌だといえば、現状のままで対策を考えるしかない。

かといって、いまのところいい案というのは思い浮かばないけれど。

でも、資金はどうにか調達できた。

たとえば、2号店という形で別の場所に出すという方法も取れる。

ただ、いずれはやはりリフォームが必要になる。

築年数も経っているし。

ユノはその辺をどう考えているんだろう…。

いや、考えていないな。

ただ、想い出にしがみついていたいという気持ちが強いだけで。

もう少し時間が経てば、変わるかもしれない。

言うなれば、まだ4年しか経っていないわけだし。

「チャンミン」

「…?」

オーダーを伝えに厨房へと向かったところ、そんな声が聞こえてきた。

さっきまで取り乱していたけれど幾分落ち着いたようだ。

声からも、表情からも見て取れる。

「ゴメン」

「…?」

いきなり謝るものだから、ちょっと驚いた。

「オレ、決めた。リフォームする」

「ユノ?」

「チャンミンとひょんの言っている意味、ようやくわかった。なんか、オレ…ここがなくなったら父ちゃんと母ちゃんがいなくなっちゃうような気がしてたんだ。勝手にそう思い込んでた。でも、違うんだよな。ようやくわかった」

無理をしている様子はなく、ただ少しいつもよりも大人びた笑みを浮かべる。

「大事なのは、過去じゃなくてこれからだって、わかった」

「ユノ…」

「ゴメン、子どもみたいなこと言って。もう、大丈夫」

なんか、たった数分で一気に階段を駆け上がってしまったみたいだ。

それはそれでちょっと寂しい。

でも、理解してくれたのなら幸いだ。

「じゃあ…これからの僕たちの店と家を一緒に考えようか?」

「うんっ」

あ、戻った。

この笑顔はいつものユノだ。

安心する。

チリョンの目を盗んでキスを交わし、微笑みあう。

もしかしたらこの日、ユノは初めて両親の死を本当の意味で乗り越えたのかもしれない。

そんな風に思えた、感慨深い、特別な日だった。



つづく。






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