雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Your Man 59


Your Man 59



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



その日、翌日と普通に仕事をこなしていた。

チャンミンの気持ちはわかったし、考えもわかった。

大丈夫って言ったけど、まだ少しだけ心が揺れている。

柱の傷、ひとつひとつにも想い出があるから。

でも、このままではいられない。

それは確かだ。

だって、想い出も大事だけど、これからも大事だから。

チャンミンと一緒に生きていくために。

複雑だ…。

目の前で繰り広げられている光景がたぶんそうさせている。

いま、チャンミンは家族と過ごした家の売買契約を結ぼうとしている。

もうすでに話はついていて、契約書に目を通していた。

いいのかな…。

チャンミンは、迷ったりしないのかな…。

ホントは、やっぱり迷ってるんじゃないのかな…。

相変わらずポーカーフェイスでその心がわからない。

「チャンミン…」

「うん?」

袖を引いて名前を呼べば、書類に記された細かい文字を追っていた瞳がオレを振り返った。

「…」

ホントにいいのか…?

そう尋ねるつもりだったのに、その瞳に見つめられた瞬間に言葉を奪われた。

優しく微笑まれて、頭を撫でられて。

だって、その瞳に迷いが一切なかったんだ。

少しも、ほんのわずかも。

「ううん、なんでもない」

「相変わらずユノはウソがヘタだね」

「…」

オレはわかんないのに、なんでチャンミンはわかるんだ…?

不思議で仕方ない。

いつかはオレもそういう風になれるかな?

チャンミンみたいに、顔を見ただけで考えていることがわかるように。

あ、でもオレいまちょっとだけわかったか…。

そう考えると、できるのかも。

まだちょっとしかわからないけど、いつかは。

そしてチャンミンは、オレが見ている前で契約書に署名をし、捺印をした。

つまり、契約完了。

やっぱり…ちょっと切ないや。

「じゃあ、金額は今日中に振り込むから確認をしてくれ」

「はい、わかりました」

握手を交わすチャンミンを少し離れたところから眺め、小さく息をついた。

終わっちゃった…。

ちょっと落ち込んでいると、手を打つ音が響いた。

「じゃあ、無事に契約も終わったことだし…チャンミン君」

「はい、伺ってます。いま、用意してきますね?」

「ふたり分、頼むよ?」

「はい」

なんだ…?

何が始まるんだ?

オレをよそにチャンミンは契約書を手に厨房へと消えて行った。

後を追いかけてみれば、冷蔵庫から食材を取り出し、いままさに調理を開始しようとしているチャンミンがいた。

「チャンミン?」

「ミノのお父さんは、初めて、僕の料理を認めてくれた人なんだ」

「え…?」

初めて聞く内容に、好奇心が疼く。

「いまの店でシェフとして起用されて、初めて褒めてくれた人。ミノの誕生日に店へ来てくれてね、褒めてくれた。あの頃、まだフロア担当からシェフに昇格したばかりだったから、嬉しかった」

「そうなんだ…」

「で、僕の料理を食べたミノが、僕みたいになりたいって同じ店に入社してきたってワケ」

なんか、さらっと言ってるけど、スゴイことなんじゃないか?

だって、料理ひとつでひとりの人間の人生を左右してしまったってコトだろ?

そんな人、探したってなかなか見つからない。

オレが想っていたより、考えていたより、やっぱりチャンミンはすごいシェフなんだ。

「それから、ミノのお父さんは僕を息子みたいに可愛がってくれてる。両親のことも、妹のことも全部知った上で、頼りなさいって言ってくれた。全員が敵みたいに思えていたあの頃の僕にとって、救いだったんだ」

なんだろう。

胸が、きゅって痛んだ。

締め付けられるみたいに。

なんで、その時オレがそばにいてやれなかったんだろうって。

「いまはユノが僕の一番の救いだけど」

「え…?」

「本当だったら、僕を責めてもいいはずなのに、受け止めてくれたから。受け止めてくれるだけじゃなくて、僕を好きだって言ってくれた。それが、僕にとってどれだけ救いだったかわかる?」

いつもオレに向けてくれる優しい微笑み。

慈しむ様な眼差し。

心を締め付けていたものがあっという間になくなった。

そして、心の揺れさえも。

「わかんない」

「だろうね」

わからないけど、確かなのは昨日よりもチャンミンを好きっていうこと。

背中へと回って抱きしめる。

振り向いたチャンミンにキスをして、微笑んだ。

「チャンミン」

「うん?」

「どんな店にする?」

「え?」

わかったんだ。

本当の意味で、ようやくわかったんだ。

オレが、チャンミンのためにできること。

想い出は想い出。

この胸の中に留めておけばいい。

考えるべきは過去を守ることではなく、未来を守ること。

そのためにやるべきことは、ひとつだけ。

「チャンミンの料理をもっとたくさんの人に食べてもらいたい。もっと、たくさんの人に感動してほしい。このままじゃダメだろ?」

この店じゃ、小さすぎる。

だって、チャンミンはもっと大きな舞台に立つべきだ。

「ユノ…」

「考えよう?ふたりで。どんな店にするか。オレたちふたりの店にするんだ」

「ムリ、してない?」

「してない」

もう、迷いはない。

過去より今。

現在よりも未来。

きっと、父ちゃんも母ちゃんもそれを望んでいるはずだ。

「大人になったね」

「なんだよ、それっ」

せっかくオレが一大決心を固めたっていうのに…。

子ども扱い?

…いや、でも子どもだったよな。

かすかに声を立てて笑うチャンミンを見つめ、頬に詰め込んだ息を吐く。

「大人んなった」

うん。

間違いない。

今日、オレはひとつ階段を上った。

チャンミンのおかげで。

オレにとっても、チャンミンは救いなんだ。

もう一度キスをして、もう一度微笑みを交わしあう。

「後で大人になったお祝いしないとだね」

「お祝いはいらないけど、ご褒美欲しいな~」

「ご褒美?」

「そ。まだたまご焼きがうまくできたご褒美もらってない」

ずっと、何がいいか考えてた。

何か買ってもらおうかな、とかいろいろ考えてた。

でも、大事なのは目に見えるものじゃないってわかったから。

「チャンミンのこれからの時間」

「え?」

「くれるよな?」

それ以上に欲しいものなんて、何もない。

思いつかない。

驚いて見開かれた瞳。

呆然としたその顔が、ゆっくりと破顔していく。

「ユノには敵わないなぁ…」

楽しげに笑い、くるりと身体を回転させて、腕を腰へと絡める。

当然の如く身体は密着し、目の前には大好きな人。

「断れないじゃん、そんなこと言われたら」

「断る気だった…?」

「まさか」

ちょっと焦ったじゃねーか。

間髪入れず紡がれた言葉に安堵する。

「僕、嫉妬深いから覚悟してね?」

「覚悟なんて必要ないもん」

なんで、覚悟なんて必要があるんだ?

腕を首へと回し、さらに距離を詰める。

くしゃっと顔を歪めるように笑い、目にかかった髪をかき上げる。

その仕種はまるで、映画のワンシーンみたいだ。

カッコよすぎ。

「後悔しないでね?」

「するわけないじゃん」

約束を交わすように口づけ、額を重ねる。

息が触れる距離で微笑みあえば、またちょっとだけ心の距離が近づけた気がする。

うん。

やっぱり、オレ…チャンミンを好きになってよかった。



つづく。






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