雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Double Trouble 1

Double Trouble 1



ゆらゆら、ゆらゆら。

藍夜空に浮かぶ、青白き君は狂い咲く儚き僕の月。



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



ここへ来てからどれだけの月日が経っただろうか。

もう、思い出せない。

変わらぬ風景。

変わらぬタイムスケジュール。

1年後も、10年後も、僕はこの檻の中で変わらぬ生活を送るのだろう。

高い塀に囲まれた我が家。

塀の外側には深い堀。

出る術はただひとつ、赤い欄干で仕立てられた石畳の橋を渡るしかない。

市街地から少し離れた山間に建てられたこの屋敷はある種、僕だけの城のようなもの。

無駄に広い部屋。

格調高い調度品。

どれも僕が望んで用意してもらったものばかり。

最初はどれだけ僕の要望を満たしてくれるのか、試すだけのものでしかなかった。

いつしかその遊びにも飽き、ほとんど要望はない。

あるとすれば、静かに過ごしたい。

ただ、それだけ。

時間の流れさえも切り離されたこの空間で、ただ生きるだけ。

不自由はない。

食料もあるし、愛でるべき星もある。

そして、会話を交わす人も。

窮屈さをあげるなら、代わり映えのしない毎日だけ。

昼夜逆転した生活。

太陽が眠りにつくと同時に起床し、太陽が目を覚ますとともに眠りへつく。

それに、出たくなったら出ればいい。

ここにおとなしく囲われているのは、いつでも出られるから。

僕が望めば、それこそいますぐにでも。

そうしないのは単なる僕の戯れ。

瞬きにも満たない時間のちょっとしたゲームだ。

もちろん、僕をここに住まわせている奴等は疑ってもいないだろうけど。

柔らかく、大きい寝台の上から身を下ろし、素足でフローリングを進む。

窓を隠す分厚いカーテンをゆっくりと広げれば、夜空にはたくさんの星と月が今日も輝いていた。

雲ひとつない、いい天気だ。

「ミノ」

「ここに」

「今日は外で食事にしよう」

「御意」

相変わらず堅苦しい同居人。

最初の頃は苦手だったが、いまではこれが当たり前。

冷蔵庫をあさっていつものよように朝食の準備。

庭で育てたハーブも添えて、見た目も美味しく。

テラスに設置された白いテーブルにふたり分の食事を並べ、最後にあたたかいコーヒーを入れる。

いい香りだ。

やっぱり朝はこうでないと。

夜空を見上げながらそんなことを思う。

世間一般では夜だというのに。

山から吹き下りてくる冷たい北風が肌を撫で、通り過ぎていく。

あたたかいコーヒーが身体を暖めるも、すぐに冷めてしまうくらい。

でも、僕にはこれくらいがちょうどいい。

ゆっくりと食事を取り、食前と食後にコーヒーを1杯ずつ。

風に乗って、ひらひらと舞い落ちてくるのは季節はずれの桜。

カップの中に1枚、ふわりと浮く。

褐色の液体に浮かぶその花びらはゆらゆらと揺れ、何かを訴えかけているようだった。

「…」

じっとその花びらを見つめていた視線を空へと向けた。

そして視線は固定したまま、静かに呼ぶ。

「ミノ」

「ここに」

呼べばすぐ、隣から声が聞こえた。

振り返れば相変わらずの無表情。

笑っているところは一度もみたことがない。

彼は、生きていることをどう思っているのだろうか…。

楽しいと、嬉しいと感じたりすることはあるのだろうか…。

もう何年も、それこそここへ来る以前から付き合いがあるがいまだ知れない。

不思議な青年だ。

「今日は客人が来るみたいだから準備しておいて?」

「御意」

堅苦しい了承の言葉に微笑み、手にしていたカップを静かに下ろす。

先ほどまで浮かんでいた桜の花びらは、幻であったかのように消えうせていた。

ウェッジウッドのお皿を重ねて片し、いつものようにデッキチェアへと腰を下ろした。

手にはお気に入りの本。

月明かりに浮かぶ文字を辿りながらゆっくり、紐解くように1枚ずつページを捲る。

ゆっくり、時間をかけて。

ひとつひとつの言葉を楽しむように。

「…」

ページを捲ろうとすると、再び桜の花びらが舞い込んでくる。

幾重にも、ひらひらと。

静かに本を閉じ、立ち上がる。

本はテーブルの上に。

そして、ゆっくりと歩き出した。

広い庭はまるで中世のヨーロッパのようだ。

緑が生い茂り、色とりどりの花がところかしこに咲き乱れている。

この寒い季節に。

丘を登り、少し高台に位置するその場所では桜が咲き乱れていた。

その場所だけ、不思議にも何もない。

ただ、1本の桜だけがたくさんの花をつけ、花びらの吹雪が包み込む。

手を伸ばし、その幹へと触れた。

一層咲き狂う桜。

美しいを通り過ぎて、恐怖すら覚えるほどに。

吸い込まれるような錯覚すらする。

「落ち着いて。大丈夫だよ。焦らずとも、向こうからやってくる」

そう言葉を投げかければ、惑わすように吹雪いていた花びらがゆっくりと舞い落ちる。

目を閉じれば浮かぶ情景。

懐かしさを覚えると同時に、切ないほどの想いが胸を焦がす。

「わかってる」

手のひらから伝わる、その想い。

苦しく、切なく。

狂い咲くのは恋焦がれているから。

信じているから。

戻ってくると。

必ず君の元へ戻ると約束したあの人の言葉を信じて待ち続けている。

はるか古の時代からの約束。

「お客様がお見えです」

背中から聞こえてきた声にまぶたを開く。

視界をいくつもの花びらがゆらゆらと舞い落ちる。

約束を忘れるなと言わんばかりに。

そして、振り返る。

桜吹雪の向こう、夜空を思わせる黒髪と星のように輝くその眼差し。

服の上からでもわかる、鍛えられた体躯。

まるで、手負いの獣だ。

何かに飢えながらも、こみあげてくる衝動を必死に抑え付けているような、そんな瞳だった。



つづく。






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Re: タイトルなし

こ◇ろ 様

情景が想像してもらえたなら光栄です(≧▽≦)
これからも精進いたします('◇')ゞ
何しろ、まだ始まったばかりで謎だらけ~♪
こちらのお話もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

あながち間違いじゃないから驚きΣ(・ω・ノ)ノ!
エロファンタジーですよ~(笑)
主人公より先に名前の出てきたミノ君。
どんなお話なのか、お楽しみに~(´∀`*)ウフフ

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Re: タイトルなし

か◇みん 様

まだまだ謎だらけのお話(笑)
何しろファンタジーなんで、設定が多すぎて(;^ω^)
ちゃんと伝わるといいんですけど…。
新しいお話を書くたびに不安になっちゃいます!
どうか、このお話も受け入れてもらえますように…。

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Re: 楽しみです❗

ペ◇マミー 様

ドキドキしていただけましたか!?
まだ、ふたりの名前さえ出てきませんけど(笑)
確かにギャップありすぎですよね…。
前のお話ともそうだし、夜のお話ともそうだし(;^ω^)
何しろ、頭の中5次元にぶっ飛んじゃってるんでwww
どうぞ新しいお話もよろしくお願いいたしますm(__)m

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