雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Double Trouble 3

Double Trouble 3



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



月が見守る中、ふたりは出逢った。

姿を隠すように桜はなおも花びらを散らす。

小さな花びらが風に乗ってひらひらと。

時が止まっているようで、刻々と動いている。

変わらずに。

ただ、ゆっくりと。

その中でふたりはじっと見つめあっていた。

言葉もなく。

運命の歯車に導かれるがごとく。

「…」

幹に触れていた手を解き、白いコートに身を包んだそのひとがゆっくりと歩みだす。

近づいていく。

引き寄せられるように。

「名前は?」

「チョン…ユンホ」

「初めて見る顔だね」

先ほどまで桜に触れていたその手がチョン・ユンホと名乗った青年へと伸ばされた。

細く、繊細な指先がそっと顎に触れる。

上向かせるように。

「綺麗な顔だ。でも…」

「…」

「重いものを背負っている」

その言葉に、チョン・ユンホは一瞬目を見開いた。

白いコートに身を包んだその人の瞳を直視し、さらに目を見開く。

心を見透かされるような錯覚を覚えて。

「ユノ。そう呼んでもいい?」

「…」

言葉を忘れたように頷いた。

なぜなら、こんなにも美しい人を見たのは初めてだったから。

息をすることさえ忘れてしまう。

「寒いでしょう?おいで」

逆らうこともできない。

促されるまま、ユノは歩き出した。

坂を下り、色とりどりの花が敷き詰められた庭を抜け、白亜の建物へ。

開け放たれていた窓から中へ入ると、闇の中に赤い光が宿った。

人を魅了するその赤い光。

ユノはその袂へと知らず進んでいった。

かすかな音をさせながら、ゆらゆらと赤い炎が揺れていた。

「暖炉…?」

「人工の産物は好きじゃないんだ」

よくよく見れば、室内を照らしているのもまた炎だった。

いくつもの小さな火が、淡く室内を照らしている。

ここだけ別世界のようだ。

時間軸に切り離された異空間。

ありえないし、そんなはずはないと思いながらも、現実とも思えない。

幻想的な世界が広がっていた。

部屋の真ん中に立ち、ゆっくりと辺りを見回す。

「…」

いったい、ここはなんなんだ…?

そして、彼はいったい誰なんだ…?

すっかり名前を聞くのを忘れていた。

聞いておいて、名乗らないというのもおかしな話だ。

ようやく冷静さを取り戻し、彼を探したがどこにも姿はない。

どこへ行った…?

いつの間にか姿が見えなくなっていた。

薄暗い室内であまり視野が利かないうえに、間取りもわからない。

「こっちだよ」

背後から聞こえた声に身体が震えた。

弾かれたように振り返れば、カップをふたつ乗せたトレイを持った先ほどの青年が佇んでいた。

なぜか、黒縁のメガネをかけた姿で。

「カフェオレでよかった?砂糖とミルクは多めにしておいたよ」

「え…?」

どうして、知ってる…?

オレの嗜好を。

逢うのは初めてなはずだ。

事前に情報が行っていた…?

いや、その可能性もない。

同僚でさえ個人的な嗜好を理解するほど親しくはしていない。

「資料、見せて?」

「…」

本来の目的を忘れていた。

慌てて持参した茶封筒を出そうとして、思いとどまった。

「まだ、あんたの名前を聞いていない。何者だ…?」

「理由あって、名前は名乗れないんだ。好きに呼んでもらっていいよ?ポチでもタマでも」

「…」

なんなんだ…?

人物像が見えてこない。

表情ひとつ変えずに冗談を言う。

その見てくれからは想像できない中身。

「…本部と、どういう関係だ?」

「犬だよ。政府の、犬」

「…」

「エサを与えてもらう代わりに、捜査協力をする。それだけ」

意味が分からない。

ホントに、理解できない。

なんなんだ…?

「何も聞かされていない?主たるソレを身に着けているのに?」

「…」

青年の眼差しはまっすぐに、オレの腕に嵌められたブレスレットを映し出されていた。

何の変哲もない、ブレスレット。

意味が分からないまま上司に渡され、身に着けるよう指示された。

それだけのもの。

これが、主たる証…?

余計に頭が混乱していく。

「可哀想に。まぁ、新人だから仕方ないかもね」

「…」

「でも、大丈夫だよ。それを身に着けていれば、眠ることができるはずだから」

「!?」

ざわっと鳥肌が立つ。

一気に警戒心が沸き起こった。

誰にも話していない。

家族と、相談を持ち掛けたカウンセラーたちが知っているだけ。

なのにどうして…?

「そうだな…。どうしようか?」

「…?」

「僕を愉しませてくれるならその呪いを解いてあげるよ」

「呪い…?」

にわかに信じがたいその言葉。

この部署に配属され、概ねそう言ったオカルト的なものは知識として身に着けてきた。

なぜ、この部署が必要なのかも。

しかし、あくまでも文章としての、それこそ物語のようなものだと思っていた。

いや、正確にはいまも思っている。

ありえない、と。

けれど、この男はなんなんだ…?

誰も知らないことをさらりと言い当てていく。

怖い、と思った。

眠ること以外怖いと思ったことのないこのオレが、初めて現実で恐怖を感じた。

「そのブレスがある限り、この家への出入りは自由」

茶褐色の液体が揺れるカップを取った腕には、オレの腕にあるものと同じブレスレット。

ペアのアクセサリーのようなそれ。

「とりあえず、先に仕事を片付けよう」

ふっと、視界から彼の姿が消えた。

瞬きもしていないのに。

幻だったように。

気づくとオレの隣にいた。

「…っ!?」

手にオレが持ってきた茶封筒を持ち、かすかに微笑む。

そして綺麗な指先で封を解いた。

「…惨い殺され方だね。肝臓が綺麗に切り取られてる。なるほど、これは人間の手には負えないはずだ」

その言い方がまたより一層恐怖をあおる。

人間の手に負えないって、どういう意味だ…?

ここへ来てまだ10分ほどしか経っていないのに、頭の中は疑問符と恐怖でいっぱいだった。

「ミノ」

「ここに」

「地図を持ってきて」

「御意」

暗闇の中、声だけが響く。

恐怖が寒気となり全身を包んでいくようだった。

「お待たせいたしました」

声とともにまた突然に姿が現れる。

現れたのは、先ほどオレを案内してくれたその人だった。

受け取った地図を広げ、青年が静かに1か所を指さす。

「次の満月の日、午前2時にここから半径1キロ以内で同じ事件が発生する」

「え…?」

「いいかい?そのブレスを絶対に手離さないように。生きていたければ」

謎かけのようなその言葉。

理解できないけれど、漠然と思った。

その言葉はきっと、正しいと。

直感的に。

「保険をかけておこう」

「…?」

また、姿が一瞬にして視界から消えた。

どこへ行ったのかと探すより先に、首筋を何かが掠めた。

「…っ」

白く細い指が顎を優しく掴む。

強く握られているわけでもないのに、身体が動かない。

何か、見えない力で縛られているように。

そして、首筋に何かが触れた。

「!?」

痺れるような痛みが広がる。

動かなかった身体に自由が戻り、オレは触れられた首筋を手で覆い隠し、飛びのいた。

「何をした…っ」

「印をつけただけだよ」

「は…?」

「僕の獲物という印」

艶やかに微笑み、足音をさせずテラスの方へと進んでいく。

白いコートをなびかせながら。

「一応、気を付けて。次の満月はスーパームーンだ」

「…」

得体のしれない美麗な青年。

結局名前は聞けないまま。

オレはただ逃げるように邸を後にした。

悔しいけれど。

でも、数日後。

オレはさらなる恐怖を知ることとなった。



つづく。






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Re: タイトルなし

こ◇ろ 様

ありがとうございます(≧▽≦)
いままでとは趣旨を変えてのお話なのでドッキドキなんです(笑)
最後まで楽しんでいただけると幸いです♡

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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

ミステリーちっくなスタート(´∀`*)ウフフ
さてさて、チャンミン君なのかな~(笑)
そしてミンホかな~( *´艸`)
お楽しみに~♪

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Re: どうなる?

ペ◇マミー 様

やっとのご対面!?
謎が謎呼ぶミステリ~www
早速ツバつけられちゃったユノ様の運命やいかに!?
なんちゃって~(´∀`*)ウフフ

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Re: タイトルなし

か◇みん 様

怖いですよね~…。
初対面で超絶美人さんから限られた人しか知らないことまで言い当てられるって!
ブルブルしちゃう(笑)
さて、美人さんのお名前はポチかな?タマかな??
ユノ様ったら初日からすでにペース乱されちゃって(´∀`*)ウフフ
謎だらけのお話はまだまだ続きますよ~♪
って、始まったばかりなんだから当たり前なんですけどね~( *´艸`)

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