雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Bittersweet ep.3-35


Bittersweet ep.3-35



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



息が詰まりそうになって、そばにいるのがちょっと苦しくて。

なんとなく家を出た。

心配させるってわかってたけど、どうにも処理し切れなくて。

宛てもなくぶらぶらと歩きながら、独りになりたいなと思ってただ目的地もなく歩いていた。

気づくと目の前には小高い丘の上にある小さな公園。

ベンチだけが置いてあるで、公園というよりは原っぱのような。

とりあえず腰を下ろして、空を見上げた。

相変わらず空は青くて、雲は穏やかにゆっくりと流れていく。

吐き出す息が一瞬雲と重なり、溶けるようにふっと消える。

「…」

こうやって独りを満喫するのはいつぶりだろう…。

ずっと、ユノが一緒にいてくれたから。

かれこれ2ヶ月ぶりくらいか?

なんだか、ずいぶん久しぶりな気がする。

誰もいないのをいいことにベンチに身体を横たえ、腕をまくら代わりに寝そべった。

もうすぐ春なのに、風はまだまだ冬の香りがする。

キンと冷えた、冷たい北風。

雲の隙間から差し込む太陽の光が暖かくて、冷たい風と相まって気持ちいい。

でも、なんだろうな…。

独りになりたくてここまで来たのに、気づくとユノのことばかり考えてる。

他に考えなければならないことはいっぱいあるのに。

たぶん、思ってる以上に占領されてる。

ユノという存在に。

心配していないといいな。

いまは、眠ってて。

起きないで。

もう少しだけ時間をちょうだい?

また、いつもの僕に戻るから。

君の元へ帰るから。

だから、いまはもう少しだけ…。

どれくらいそうしていたのだろうか。

遠くでかすかな物音がする。

続いて、だんだんと近づいてくる足音。

一瞬だけ風向きが変わり、甘い香りがした。

その香りを僕が間違えるはずもない。

まぶたを開くと同時に、何かが僕を包み込む。

「ちゃ、ちゃみ…っ」

震える声。

まるで迷子のように頼りないその声。

「ユノ…?」

顔は見えないけれど、その感触も、香りも、ぬくもりも。

すべて僕が記憶しているユノと同じ。

なんで?

どうして?

だって、ユノが歩けるわけないじゃないか。

そう思いながらも、ユノが迎えに来てくれたことに安堵している自分がいる。

背中に腕を回して抱きしめ、髪に埋もれるようにして深く息を吸い込んだ。

落ち着く…。

独りになりたくてここまで来たのに、ホント意味ない。

「ユノ…顔、見せて?」

「ヤダ。見せてやんないっ」

もしかして、相当怒ってる…?

いや、怒るか。

普通。

「お願い」

「ヤダ」

これはかなりご立腹だな。

どうやってご機嫌をとろうか…。

「…いまチャンミンの顔見たら殴りそう」

「痛いのはちょっと…」

正直にそう告げれば、一瞬ユノの手がぎゅっとキツく握り締められた。

殴られるかと思って構えたけれど、衝撃はない。

「ねぇ、ユノ」

「なんだよ」

「僕が人殺しでも、好きでいてくれる?」

「は!?」

突然の問いかけに、勢いよく頭が持ち上がった。

涙をいっぱいに溜めた瞳。

鼻は真っ赤。

痛々しいその顔をそっと包み、もう一度抱えるように引き寄せた。

「たとえばの話です」

「…」

そう、たとえばの話だ。

いくら父の死の原因が、死を早めるきっかけを僕が作ったとしても、罪には問われない。

ただ悶々と、ただひたすらに、自責の念に駆られるだけ。

もしもあの時アメリカに行かなければ。

もしもあの時、父の言葉に従っていれば。

もしも僕が、アレルギーを持っていなかったら。

意味のない”もしも”の話。

いま僕が投げかけた問いかけもそのひとつ。

「よくわかんないし、想像つかないけど…でも、チャンミンは絶対人を傷つけるような人間じゃない」

「…」

言い切れるその自信はどこから来るんだ…?

大概の人は僕は冷たい人間だと思っているのに。

何を考えているかわからないと言うのに。

「だって、チャンミンは優しいじゃん」

「優しくないですよ」

「絶対、優しい。じゃなきゃ、オレのこと助けてくれてないだろ?」

「あれは…」

なんでだろう…。

初対面に近いのに、あんないまにも崩れそうなアパートに帰っていくユノを見て、気づいたらあんなことを言っていた。

自分でも理解できない行動。

その上、まさかホントに転がり込んでくるなんて思いもしなかった。

「なんででしょうね…」

「冷たいフリしてるだけなんだよ。線引いて、ここはオレのテリトリーって。ホントはものすごく優しいクセに」

「優しいなんていうのはユノくらいです」

「そんなことない。絶対」

ホントに、そう言い切るその根拠がわからない。

いくら僕が違うと言ったところで、ユノの意思は変わらないんだろうな。

「優しいよ、チャンミンは」

「…」

「ものすごく、優しい。ちょっとわかりづらいけどな」

そう言って、ユノは楽しそうに声を立てて笑った。

「あと、めっちゃ不器用」

「そうですか?」

「うん。手先は器用なくせに、自分のことになると極端に不器用」

言われてみるとそうかもしれない。

よくわかってるな…。

変なところで感心してしまう。

「ユノ」

「ん…?」

「帰りましょうか…」

「うん」

心はだいぶ落ち着いた。

根本は解決していないけど、たぶん大丈夫だと思う。

身体を起こして、ようやく気づいた。

少しはなれたところに止まっている黒い、大きな高級車に。

なるほど。

ユノが僕を見つけられた理由がわかった。

「よかったら送ってこうか?」

歩いて、と言いたいところだけど、ユノの体調では厳しい。

これ以上ムリはさせられないと、ドンワンのありがたい申し出に頷いた。



つづく。






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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

お互い、心を見せ合えれば不安なんてないんですけどね~(´∀`*)ウフフ
イチャコラはあるかな?
お楽しみに~♪

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

たかだか数時間ですが、感動の再会?
まぁ、出逢ってから四六時中一緒にいましたからね~(´∀`*)ウフフ
ユノ様、おバカそうでちゃんとチャンミン君のこと理解しているみたい(笑)
いい加減、全部さらけ出しちゃえばいいのにね~。
そしたらきっと楽になるはず!
素直に自分のことを話せる日は来るのか!?
お楽しみに~(≧▽≦)

コメント

Re: まったく(´~`)

ペ◇マミー 様

なんとなく、落ち着いた模様。
チャンミン君の心の傷は思ったより深いようです"(-""-)"
ユノ様、早くチャンミン君の心を暴いて、救ってあげてください(>_<)

拍手120,000回!
これも皆様のおかげです!!
ホントにありがとうございますm(__)m
そして、これからもよろしくお願いいたします(≧▽≦)

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Re: タイトルなし

か◇みん 様

ヒーローの如く、ドンワンさん颯爽と登場(≧▽≦)
さらっとユノ様を助けて、素早くチャンミン君を捕獲(笑)
でも、離れたことでチャンミン君、どれだけユノ様を想ってるか自覚したみたいです。
よかった、よかった♪
しかし…チャンミン君ってば、たとえ話が飛躍しすぎ?
でも、チャンミン君にとってはそういうことなんでしょうね~…"(-""-)"
飄々としてるクセに責任感強し!
厄介な人間ですwww

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