雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Double Trouble 37


Double Trouble 37



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



泣いていた。

ベットに横たわり、声も出さずにただ涙を流していた。

身体が鉛みたいに重くて、動くこともできない。

それ以上に、心が立ち止まっていた。

「起きたか?」

そんな声が聞こえてきた。

声のしたほうを振り返ってみると、心配を色濃く浮かべたシウォンがいた。

「大変だったな」

「…」

何が…?

大変なのはオレじゃない。

チャンミンであり、おそらく過去のオレだ。

過去のオレはチャンミンの一族に復讐を求めた。

ずっと知りたかった夢の中身を知ったことで、心が荒れていた。

どうすればいい…?

大切な人を目の前で連れ去られたその気持ちはわかる。

怒りも、憎しみも理解できる。

なぜなら、まさにそれはいまのオレだから。

願いを叶えてあげたいという一方で、じゃあオレ自身はどうなるのかと不安になる。

だって、オレの愛する人はいままさに命を奪われるかもしれない危機にいる。

しかもオレのせいで。

今度はオレが未来のオレに仇を求めるのか…?

オレは、そんなことは望まない。

望みはただひとつ。

過去を知ったいまでも、悪夢の内容を知ったいまでも、変わらない。

チャンミンと一緒にいたい。

「おい、ユノ」

「…アイツは…?」

「封印されてるよ。浄化は一番力の弱まる次の新月の晩に執行するそうだ」

助けなければ。

その前に連れ出して、一緒に逃げよう。

「何をするつもりだ?」

「…」

言うわけにはいかない。

ここにいるということは、シウォンもまたチャンミンの一族を敵視している人間のひとりに他ならない。

信用は、できない。

「助けるんだろ?」

「…」

その言葉に心臓が大きく跳ねた。

「オレ、あの場にいたんだ」

「…」

「正直、わかんなくなった。どっちが間違っているのか」

鉄格子の嵌められた窓の向こうには雲ひとつない青い空が広がっている。

光に目を細め、シウォンは独白するように呟いた。

「お前を物のように遣うコイツらと、お前を助けるために迷うことなく跪いたあの男」

「…」

「確かにオレはヴァンパイアを恨んでる。家族を殺されたから。でも、あの男は違う。そんな気がするんだ」

いま語られている内容は本心なのだろうか。

それとも、オレから何かを聞き出すための布石?

唯一、いまオレが信用できるのはチャンミンだけだ。

「着いてこい。とりあえず、逢ってやれよ。ずっと、お前のこと呼んでるんだ」

「…っ」

チャンミン…。

胸が苦しくなる。

オレだって、チャンミンの名前を呼びたい。

でも、いまは心の中で呼ぶしかない。

知らなかったとはいえチャンミンを連れ出すためにオレは差し向けられた。

恨まれても仕方ない。

なのに、オレを呼んでる…?

やっぱり、チャンミンは優しすぎる。

過去、オレの前で大切な人を奪ったアイツらとはまったく違う。

はき違えちゃダメなんだ。

それじゃ、意味がない。

もっと先を見据えて、争うではなく、淘汰するではなく、共存の道を探るべき。

じゃないと、負の連鎖が止まらない。

「これを着ろ。さすがに、お前が堂々と彼の元に行くわけにはいかないからな」

「…」

差し出されたのは、顔まですっぽりとかぶれる大きなフードがついた上着だった。

引きずるように身体を起こし、それを羽織った。

前を手繰り寄せて手で掴み、シウォンの後ろをついていく。

「…」

最初は辛かった身体が、歩くとともに楽になっていく。

勘違いかと思ったが、そうではない。

シウォンが足を止めた扉の前、心まで軽くなるのを感じた。

いる。

この扉の向こうに、チャンミンがいる。

「10分が限界だ」

「…」

その言葉に頷いた。

助け出すにしても、昼間は避けたほうがいい。

実行するなら夜。

月が空に浮かんでからだ。

シウォンが監視役に金を握らせ、席を離れた隙に扉の中へ。

白木で造られた質素な小屋。

その小さな小屋にはベットがひとつだけ置かれていた。

銀色の鈍い光を放つそのベットは、銀でできているのだとすぐにわかった。

手足、首に至るまで枷を嵌められ、つながれたままに横たわる姿はまるで死んでいるかのようだった。

「…っ」

手を伸ばし、頬へ触れる。

すると、閉ざされていたまぶたがゆっくりと開いた。

「ユ、ノ…」

「…っ」

名前が呼べないことを、こんなにも不自由に思ったことはない。

枷を嵌められた手を握り、傍らに崩れ落ちた。

「無事で、よかった…」

「…」

どれだけ唇を動かしてみても、その名前が音になることはない。

オレが必死に名前を呼ぼうとしているからか、チャンミンは力なく微笑んだ。

「最後に、もう一度逢いたいと思ってたんだ…」

「ば、かやろ…っ。最後なんて言うな…っ」

冗談じゃない。

絶対に死なせたりなんか、しない。

もう二度と、目の前で大事な人が死んでいくのを見るのは絶対に嫌だ。

「ひとつだけ、お願いを聞いてくれないかな…?」

「言えよ。全部叶えるから」

「ミノのことを頼みたいんだ。ユノたちが欲しいのは、僕の命でしょう?彼には関係ないから…だから、巻き込まないで」

「…っ」

違う。

オレは、チャンミンの死なんか望んでない。

欲しいのは、チャンミンそのものだ。

そばにいたい。

これからずっと一緒に生きていきたいんだ。

「ミノは、起きたら怒るかもしれないけど…伝えて?僕の代わりに、ユノを守って欲しいって」

「…っ」

そんな遺言みたいなこと、聞きたくない。

頭を振っても、耳を塞いでも、その声はオレの耳に届いてしまう。

「頼んだよ…?」

涙が溢れた。

やっぱり、ダメだ。

チャンミンを死なせるわけにはいかない。

「…っ」

唇が空を切る。

どれだけ口を動かしても名は響かない。

ゆっくりと閉ざされていくまぶた。

身体を揺すっても、もう二度とそのまぶたが開くことはなかった。

チャンミン…っ。

両腕で力いっぱいその細い身体を抱きしめた。

ただ、悲しくて。

ただ、苦しくて。

「必ず助けるから…待ってて」

チャンミンにだけ聞こえるようにそう囁き、唇を重ね合わせる。

胸には確固たる決意。

こぶしを握り締め、部屋を後にした。



つづく。






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うううう
どうなるんですか、
どうなっちゃうんですかああ( ՞ةڼ )

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Re: 頑張って❗

ペ◇マミー 様

ようやくユノ様の出番ですね~(´∀`*)ウフフ
守られてばかりいる男じゃありませんから!
しかし、信頼できるか仲間がいないのはちとキツイ?
でも、ユノ様ですから!!
きっと大丈夫(≧▽≦)

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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

泣いていただけました?
それはよかった(´∀`*)ウフフ

いよいよユノ様の出番ですよ~♪
無事に囚われのちゃみ王子を助けだせるのか!?
ピーマン1箱食べたら教えてあげるかも~??

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Re: タイトルなし

か◇みん 様

シウォンさん、実はいい人です。
そういえば、シウォンさんが嫌なヤツってあんまりないかも…。
ちょっと考えてみようかな~(´∀`*)ウフフ

チャンミン君のお願いが切ないですね…。
愛してるって言えなかったのか、あえて言わなかったのか。
ミノ君を頼む、だなんて(T_T)
ユノ様、しっかりチャンミン君のこと愛してますよ!
頑張って助けていただきましょう(≧▽≦)

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Re: タイトルなし

ら◇ 様

どうなっちゃうんでしょうねぇ…"(-""-)"
切ないふたりの愛物語。
再びふたりは寄り添えるんでしょうか??
最後までどうぞお付き合いくださいませm(__)m

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Re: タイトルなし

こ◇ろ 様

二人がもう一度より添えるように…。
祈っててください(>_<)

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Re: タイトルなし

あ◇ 様

悲しすぎるふたりの関係。
ユノ様も、チャンミン君も複雑です…。
過去を知っていたのに想いを止められず、そして人知れず覚悟を決めていたチャンミン君。
でも、ユノ様の想いは違いますからーーーっ!
ユノ様に急いでもらわなきゃ(; ・`д・´)

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