雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Double Trouble 53


Double Trouble 53



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



途中でぷっつりと記憶の糸が途切れていた。

寝返りを打つのも面倒なくらい情事に溺れたのは久しぶりだ。

泥を被せられたみたいに重たい身体。

なんとか頭を動かしてみれば、死んだように眠るユノの姿があった。

その姿を見れば自然と笑みが浮かぶ。

「…」

ゆっくりと重たい身体を引きずるように向きを換え、向かい合うようにしてそっと息をつく。

手を伸ばして頬に触れ、ぽてっとした下唇を指先でなぞった。

ぴくっとまぶたが震えたかと思えば、ゆっくりとまぶたが開いていく。

何度か瞬きを繰り返し、僕を認めるとそっと微笑んだ。

「まだ足らない?」

触れていた僕の手を掴み、そっと指先へキスをする。

「足らない」

告げれば楽しそうに声を立てて笑う。

「しょうがないヤツだな」

隙間がないほど素肌を密着させ、戯れるように何度もキスを交わす。

くすぐったくて、キスしながらも笑っていた。

「シャワー、する?」

「連れてって」

とことんまで甘えてやろうと腕を伸ばせば、苦笑しながらも僕を抱きかかえて歩き出す。

ぎゅっと抱きついて、肩に顎を乗せるようにしてだんだんと遠ざかっていく寝室を見つめた。

「何考えてる?」

「ん…?しばらくこうやってゆっくりすることもできないんだろうな…と思って」

思えば勝手気ままで自由な時間だった。

あのまま籠の中で生き、いつかは死んでいくものだと思ってた。

けれど、不思議なものだ。

一度は完全に諦めたことを再びやろうとしているのだから。

「ゆっくりすればいいだろ?」

後ろから僕を抱きしめた状態のまま、耳元で甘く囁く。

「別に焦る必要なんかないんだから」

「…」

ユノの言葉が、肩に載っていた重いものを払い落としてくれた気がした。

振り返ってみれば、優しい微笑み。

「そうだろ?」

その言葉に小さく頷く。

なんで僕は焦ってるんだろう。

確かに少しでも早くどうにかしたいという気持ちはある。

でも焦ったってどうにかできるものじゃない。

少しだけ身を沈ませ、浮かせていた頭をユノへと預けた。

「僕は馬鹿だね…」

「そんなことないだろ。単にマジメってだけで」

「マジメなヴァンパイアってどうなの?」

くしゃっと顔を歪め、堪えきれないと言わんばかりに馬鹿笑い。

酷い話だ。

でも、仕方ないか。

その通りだし。

煮え切らない思いをため息にして吐き出し、身を捩って笑うユノをしばらく眺めていた。

こんなに笑うユノを見るのは初めてだ。

相当ツボに嵌ったらしい。

しばらく待ってみたけれど一向に落ち着く気配はなく、もう一度ため息をついてバスタブから立ち上がった。

途端、腕を引かれる。

予想通りといえば予想通り。

でも、また笑いは収まっていないみたいだ。

「ほら、出るよ?」

「ちょ…ちょっと、待って…っ」

そんなに面白いことを言っただろうか…。

しょうがないともう一度ユノの足の間に腰を下ろし、そっと息をつく。

5分ほどするとようやく落ち着いたようで、深く息をつく。

「あ~…笑った…」

「そうだね。一生分笑ってたんじゃない?」

「まだまだだろ?」

「…?」

振り返ればなぜか自信に満ちた眼差しで僕を見つめている。

意味がわからない。

「チャンミンといればもっと楽しいことがありそうだ」

「別にコメディアンになったつもりはないんだけど」

「しょうがないだろ?チャンミンと一緒にいること自体が楽しいんだから」

どういう意味だ…?

意図を探るように振り返れば、頬にキスされる。

まぁ、いいか。

ユノが楽しいならそれで。

手を取り合ってバスルームを出て、いつものように意味のない食事。

しばし休んでから、僕はミノとともに邸を出た。

ユノには邸から出ないように言いつけて、テミンには護衛を命じて。

一応結界は張ったけれど、何をするかわからない。

邸を出れば集まっていた面々がわざとらしいくらい深く頭をたれ、道を作る。

数百年ぶりに帰ってきたかつての我が家はところどころ崩れ、廃墟にも等しい趣になっていた。

「…」

さすがにこれはいただけない。

桜の力を行使して建物の時間だけをまき戻せば、かつての威厳が復活する。

低くうなるような感動の声。

実にわざとらしい。

玉座に腰を下ろして、ミノはその脇に。

階段下の広間には伯爵クラスの同族が膝をつき、頭をたれていた。

「お帰りなさいませ、若君」

かつての後見人が口上を述べれば、全員が復唱する。

地響きするような声。

そんなこと思ってもいないくせに、平気でそう言う連中だ。

反吐が出る。

「長きの不在に我々、若君の身の上を案じておりました。お変わりなきようで幸いです」

「建前はいい」

このままでは長々と媚び諂いを聞く羽目になる。

そんな時間、無駄なだけだ。

「ミノ」

「は」

斜め後ろで控えていたミノを呼び、額へそっと手のひらで触れた。

「…」

「こいつらを僕の元へ」

「御意」

階段を優雅に下り、広間に集まった連中の間を縫って歩く。

ざわつく広間。

高い位置からその様子を眺めていると、ミノが独りを連れてこちらに戻ってきた。

「もう1名は不在のようです」

予想通りだ。

僕を裏切ったのだから、易々と顔を出せるわけがない。

たとえ、伯爵の第一子息だとしても。

「御用でしょうか?若君」

「…」

寒気がする。

どうしてこいつらは平然と敬ってもいない者に対して頭が下げられるのだろう。

もちろん、力社会であり、上下関係がはっきりしている以上仕方ないのかもしれないが。

「直接の恨みはないけれど、僕の大切な者の仇だ。悪く思うな」

「は…?」

かつて、ユノの愛する人を奪ったこの男。

こんなことで恨みが晴れるわけではないが、放っておくこともできない。

呆然とした表情を浮かべた男が、僕の影から生まれた桜の花びらに包まれていく。

そして、広間に断末魔が響いた。

「…」

誰もが言葉を失った。

瞬きも忘れ、僕を見つめている。

「今後、僕に逆らうものは独り残らず排除する。そのつもりでいろ」

「…」

恐怖で押さえつけることは容易いが、その分反動も大きい。

充分、承知している。

けれど、いまはこうするほかない。

「わ、若君…」

どこか僕を馬鹿にしていた連中の瞳に畏怖の念が宿る。

男の血肉を吸収した桜の花びらが、僕の意思を汲んでひとつの姿を作り上げる。

こいつらが何を思おうと、僕の知ったことではない。

「この男を探し出せ。僕の前に連れてきたものには褒美を与える」

息を飲む気配が伝わってくる。

当然だ。

示した男は、後見人である伯爵の実の息子。

そして、僕を裏切った張本人でもある。

もちろん、裏に伯爵がいることはなんとなくわかっている。

しかし、証拠は何ひとつない。

だからこその、見せしめでもあった。

「若君、何ゆえ私の息子を…」

「僕を裏切り、罠に嵌めた張本人だ。この僕を裏切ったのだから、命を以って償うのが筋だろう?それとも、お前が身代わりになるか?」

「…っ」

好々爺を演じていた仮面が剥がれ落ち、本性が現れる。

憎々しいと言いたげなその表情。

眼差しには明らかな殺意が浮かんでいた。

「くわえて、今後合意のない人間の血を飲むことを禁ずる。破ったものには厳罰を下す。以上だ」

「な…っ!?」

おかしな話だ。

いまさら何を驚く必要がある?

勅令は僕がここを立ち去る以前より下っていたはずだ。

「何を驚いている?伯爵、お前に勅令を皆に知らせるよう言っておいたはずだが、いまだ取り掛かっていなかったのか?」

「…っ」

「使えないな…。いまここで退位を命ずる」

腫瘍は早めに取り除くに限る。

憤怒し、いままさらに玉座への階を上ろうとした伯爵を押しとどめたのはミノの1本の腕。

「ここから先は玉座。爵位も持たぬものが通ることはまかりならん」

「誰に口を利いているっ!」

「爵位も持たぬ下賤の民であろう?」

「…っ」

殺気が迸る。

敵意をむき出しにした、裏切り者。

元伯爵の息子を模っていたいた花びらが崩れ、その男を取り囲むように渦巻く。

そして、2度目の断末魔。

血肉を肥やしとする桜の餌となるだけ。

「僕のやり方が気に入らないものは前へ出ろ。この際だ、一掃してやる」

もう、いい子を気取る必要はない。

皆の意見を取り入れ、着地点を見出そうなんて僕が浅はかだったんだ。

かつて、僕と同じ人間との共存を謳った先人も裏切られ、殺されていた。

やられる前に、やる。

それが一番の近道だとようやくわかったんだ。



つづく。






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Re: いよいよ佳境へ…

K◇O 様

いつでもどこでもマイペースなユノ様♡
そんなユノ様はチャンミン君の癒しです( *´艸`)
争い事を嫌うチャンミン君が冷酷に徹しても夢見た世界。
ま、もちろんその世界はユノ様と過ごすべき世界なんですけどね♪
さてさて、どうなるのかな~???

コメント

Re: タイトルなし

ひ◇み 様

前より断然パワーアップしたチャンミン君♡
向かうところ敵なしです(笑)
確かに、力で押さえつけることは後の反動を産むことになるから心配ですよね~…"(-""-)"
でも、そこはヴァンパイアの世界!
力こそがすべての種族ですからね~(´∀`*)ウフフ
ユノ様にはテミ君がいるから大丈夫でしょう♪
伏兵にならないか?
それはわかりませ~ん(笑)

ピーマン、生でもおいしいですよ?
せっかくだからやっぱり生でいただきましょうね~(≧▽≦)

コメント

Re: 頑張って❗

ペ◇マミー 様

長年の夢が叶うか否か!?
ま、ユノ様と桜の力を得たチャンミン君は間違いなく無敵でしょ~(´∀`*)ウフフ

マジメなヴァンパイア、おもしろくない?
だってヴァンパイアですよ?
ユノ様的にはツボだったんですけどね~…(;^ω^)

コメント

Re: タイトルなし

か◇みん 様

郷に入っては郷に従えということで、まずは力でねじ伏せちゃおうというチャンミン君の作戦ですね~(´∀`*)ウフフ
一番の反乱分子にして一族の2番目の実力者をあんだけ容易に消し去っちゃえば誰も逆らう気は起きないでしょ~。
何しろ、ヴァンパイアの皆様は仲間意識なんてないですからね~(;^ω^)
それぞれが自分のやりたいようにやるだけ。
自分を守るためにはより力の強いものにひれ伏すしかないってカンジですね。
悲しい一族です(T_T)

Blood-Tはブログのほうなんです~(>_<)
あとで、リンクに足しておきますね!

コメント

Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

マジメなヴァンパイアです(笑)
ちゃんとユノ様の恨みも果たして、ついでに自分を陥れたヤツにも鉄槌Σ(・ω・ノ)ノ!
争いごとが嫌いなチャンミン君らしからぬ行動ですが、致し方ない。
何しろ、力がすべての一族ですからね…(;^ω^)
でも、これで逆らう奴はいなくなった?
チャンミン君も辛いだろうな…。
家に戻ったらユノ様にちゃんと癒してもらいましょう♡

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