雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Double Trouble 56


Double Trouble 56



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



あれから、数年が経った。

オレはといえばなぜか古巣に戻ることとなった。

古巣といえど、数年しか在籍していない部署。

愛着なんかない。

あるとすれば、チャンミンと出逢えたことくらいだろうか。

しかし、古巣だが完全に独立した機関。

チャンミンが人間へと提示した提案書に基づいてのもの。

人間で組織していた部署が完全に移行した。

指揮を取るのはチャンミンで、従うのは人間ならざる者。

ある意味、正しい配置だ。

どうせ、人ならざる者と相対する機関なのだから。

まだ納得をしていない者たちもいるみたいだが、いまは表立ってどうこうすることもない。

表面上は穏やかなものだ。

裏で何を言っているかは知らないが、でも順調だと思う。

最初は仕方なく従っている風ではあったけれど、だんだんとチャンミンという人物に触れることによって変わってきたように感じる。

それこそ信頼を得たいとか、好かれたいとか。

オレとしては必要以上に近づくなと言いたいところだけど。

でも、一番文句を言いたいのはそこじゃない。

なぜオレだけがいつまで経ってもバックアップなんだっていうことだ。

いつも留守番で、1歩も邸から出られない。

もちろん、チャンミンの優しさだってわかってるけど、過保護すぎやしないか?

『対象捕捉。北北東へ逃走。A班、スタンバイ』

スピーカーから聞こえる声にまたため息が出る。

モニターには所在地を示す緑の光が明滅を繰り返している。

チャンミンに言われたとおり、こうやっていつも動きを監視しているけれどおかしな動きをするやつなんてひとりもいやしない。

ただこうやっていつもモニターを眺めるだけ。

正直、つまらない。

つきたくもないため息をこぼし、目を伏せた。

せめてここにチャンミンがいてくれたならこれほどまでに退屈を感じないんだろうが、生憎チャンミンはいつだって前線に出ている。

全員が怪我することなく無事に仕事を終えるのを見届けることが自分の役目だからと。

その気持ちはわからないでもないが、オレにももう少し仕事を分けてもらいたい。

じゃないと完全にオレは給料泥棒だ。

『対象確保』

『ご苦労様。いまそちらに向かう』

聞こえてきたチャンミンの声に思わずスピーカーを振り返る。

そこにいるはずなんてないのに。

「…」

帰ってきたらもう一度頼んでみるか。

さすがに、このままずっとお留守番じゃ嫌だ。

『ユノ、聞いてる?』

「あぁ」

『いまから帰るからね』

「…わかった」

オレは、子どもか…?

確かにチャンミンからしてみたら、かなり年下かもしれないが、それでもいい歳をした大人だ。

仕事が終わったんだから帰ってくるのは当然のことで、改めて言う必要があるとは思えない。

『なんか怒ってる?』

「別に」

『じゃあ…拗ねてる?』

「お前な…っ」

いったい、オレをいくつだと思ってんだ?

腹が立つのを通り越して、脱力してしまう。

かすかに聞こえる笑い声に羞恥を覚え、深く息をついた。

完全、遊ばれてる。

最近はこんなことを言ってくるものだから、冷やかされるんだ。

きっと、チャンミンもわかっててやってる。

こうすればオレの怒る気力が失せるから。

しかも、効果覿面だ。

『坊やも大変だね』

「うるさい」

一緒のチームとなり、最初は様子を窺っていた連中も今ではこれだ。

チャンミンと一緒になってオレをからかって遊ぶ。

みんな、一様に性格が悪いんだ。

これも性質みたいなものか?

だとしたら性質が悪い。

意味のない会話をしているうちに、車のエンジン音が聞こえてきた。

捕らえた同族は更正施設と名づけた教育機関に預けられ、テミンのような生き物は悉くチャンミンの使役。

おかげでこの世界はだいぶ平和になってきた。

チャンミンが望んだとおりに。

でも、一度だけチャンミンがおかしなことを尋ねてきた。

ちゃんとオレの望んだ世界になっているか、と。

あれは、どういう意味なんだろう…。

たまになぞかけみたいな質問や言葉を投げかけてくる。

まるで、オレがかつてはチャンミンと同じ世界の住人であったかのように。

当然だが、そんな記憶はない。

でも、もしかしたらそうなのかもしれない。

初めて訪れる場所が妙に懐かしいと思うことが度々あったから。

「ただいま、ユノ」

「…」

ぼうっと取り留めのないことを考えていると、いつの間にかチャンミンが後ろに立っていた。

「ユノ?」

「…」

「やっぱり拗ねてる?」

こいつは…っ。

思わず頬が引きつる。

足で反動をつけるようにして立ち上がり、装着していたヘッドホンを投げ捨てた。

そのまま振り返ることなく部屋を後にすれば、足音がひとつ着いてくる。

「ユノ」

「なんだよ」

「おかえり、って言ってくれないの?」

後ろから伸びてきた腕が、腰へと絡みつく。

ぴったりと背中に寄り添い、甘えるように耳元で囁かれた。

「おかえり」

「何考えてたの?」

「別に、大したことじゃない」

「僕に言えないようなこと?」

言えないわけではないが、聞いてみたところでどうにもならないのもまた事実。

オレは、オレだ。

過去がどうだったとか、関係ない。

いまがすべて。

「気になる?」

「なるよ。ユノのことなら、なんでも知りたい」

振り返れば相変わらず深い瞳。

その金色の瞳で容易にオレの心を暴いてしまう。

「知ってるクセに」

「何が?」

「オレが昔、ここにいたのかどうか」

告げれば納得したようにあぁ、と呟く。

「いたよ?僕、ユノの直系の子孫だし」

「は?」

「5代前の当主だったんだよ。僕と同じく人間との共存を望んでいたけどね」

それは驚きだ。

なんとなく予想はしていたけど、血のつながりがあったなんて…。

だが、そうなるとまた別の疑問が生まれてくる。

血のつながりがあるのに、大丈夫なのか…?

「それだけ?」

「まぁ、それだけ…だな」

「じゃあ、ベットに行こう?」

それもまた当然の流れ。

セックスしない日なんてないくらい、お互いを毎日求めてる。

断る必要なんてない。

だから、頷いた。

「ユノ」

「ん…?」

「ありがとう」

「は…?」

いきなりなんなんだ?

眉根を寄せて意図を探るように見つめる。

でも、あるのは幼い笑顔だけ。

「ユノがいるから、いま僕はここにいる。だから、ありがとう」

「…?」

首をかしげると同時に唇が重なり合う。

脳まで蕩けてしまうようなキス。

ささいな疑問なんかどうでもよくなる。

オレも、同じ気持ちだから。

チャンミンに出逢えたから、オレはここにいるんだ…。


光の欠片が僕の心に深く突き刺さる。

真紅の薔薇の棘のように…。



完。






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惹かれ合うはずだわ…ね!

血の記憶とはそう言うことだったのね
共存の道が保たれてゆくと良いですが…
人間はねーエゴ強いですから…

ユノ様はちょっと退屈してますか?
当主だったこともあるなら
目覚めたら結構強そうですね!!

ヴァンパイアのお二人様は
一番妖艶なラブ・シーンで素敵でした♡
やっぱ 咬まれたいわ(笑)

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Re: タイトルなし

ひ◇み 様

終わりですよ~(´∀`*)ウフフ
見間違いじゃなく、”完”って書いてあります(笑)

血の記憶はさらっと流してみました♡
謎、何が残ってます?
粗方説明したと思うんだけどな~…"(-""-)"
過保護であることは間違いないっすね~(;^ω^)

中間ってまたあいまいな…。
でも、とりあえずはよかったってカンジなのかな?
要観察って一番厄介なんですよね~…。

バチカンはカトリックの総本山。
コンクラーベって単語聞いたことないですか??
あれが開催される、ローマ市内にある世界で一番小さい国がバチカン市国です。
国全体が世界遺産に登録されているという世にも稀な国ですね~(´∀`*)ウフフ
ちなみに、バチカンの統治者がローマ教皇。
コンクラーベという名の選挙で選ばれるってワケです(≧▽≦)

あぁ…お休みも今日まで。
明日からはまた仕事三昧だ~(T_T)

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Re: タイトルなし

ネ◇リ 様

こちらも完結です!
最後までお付き合いいただきありがとうございますm(__)m
エロファンタジー気に入っていただけたようで何よりです(≧▽≦)
そして、実はユノ様の直系子孫がチャンミン君というまさかの展開Σ(・ω・ノ)ノ!
やっぱり血の繋がりっていうのは強いですね~。
ヴァンパイアに対して抵抗がなかったのもまさしくそれが原因です♡
ま、ユノ様的にはそんなの関係ないってカンジでしょうけど( *´艸`)

おや、見つかっちゃいました?
次のお話はソレです♪
どうぞ、よろしくお願いいたしますm(__)m

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Re: 惹かれ合うはずだわ…ね!

K◇O 様

血の記憶とはそういうことだったんです(≧▽≦)
存在する生物の中で一番エゴが強い人間。
この共存はいつまで続くのかな…?
難しい問題だ…。

ユノ様は退屈気味です(笑)
それだけチャンミン君はユノ様のことを好きってコトなんでしょうけど♡
もしもユノ様が覚醒しちゃったらヤバイことになりそうですね~(´∀`*)ウフフ

ヴァンパイアたるもの、やっぱり妖艶じゃないと(≧▽≦)
葉月も噛まれたいですwww

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Re: タイトルなし

か◇みん 様

立て続けに完結しちゃいました(笑)
実は、ユノ様の直系の子孫だったチャンミン君♡
ヴァンパイアになっても抵抗がなかった理由はそんなワケでした(´∀`*)ウフフ
ま、直系の子孫ではありますが、子どもを設けるわけじゃありませんからね~♪
朝と夜、どっちのお話もチャンミン君に溺愛されるユノ様(≧▽≦)
なので…おそらく、前線で活躍する日はこないでしょうね~(;^ω^)

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Re: 終わっちゃったんですね

y◇ko 様

数々のお言葉、ありがとうございますm(__)m
恥ずかしいやら嬉しいやら♪
桜は人の血を吸って花びらを染めるってあるでしょ?
そのお話が怖いけれど、好きなんです♡
なので、ヴァンパイアとかけてみました(≧▽≦)
次回作もご期待に沿えるよう、頑張ります('◇')ゞ

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Re: タイトルなし

あ◇まい 様

ありがとうございます!
ホントに月日が経つのは早いものですね~♪
お会いしてからもう半年が経っちゃいましたΣ(・ω・ノ)ノ!
そしてあと1年もするとユノ様帰還(≧▽≦)

DTも無事に完結し、ふたりの愛は永遠に続く…ってカンジです♡
色粘土でマーブル模様…どんなだろう?
すごく気になる~(>_<)

またお会いしたいですね!
ヴァンパイア話を書きたいと言ったの覚えていてくださって光栄です♪
そして、実現しちゃいました(´∀`*)ウフフ
これからもどうぞ、よろしくお願いいたしますm(__)m

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