雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

腐女子による腐女子のための、東方神起妄想小説サイト。ホミン・ミンホどっちも有です。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2カウンター

ランキング

皆様の愛を葉月へ… にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

プロフィール

葉月

Author:葉月
雪・月・花 ~From.Sweet Drops~へようこそ!
このblogは東方神起大好き腐女子による腐女子のための妄想小説サイトです。
R18要素含みます。
ご覧になる方は、自己責任にてお願いいたします。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
葉月の雑記 (59)
Spinning (57)
REAL (27)
Can't stop Fallin' Love (19)
Birth Day SP (1)
WITH (2)
T 1 Story (3)
DIRT (103)
DIRT 番外編 (2)
metropolis (47)
君のいない夜 (50)
Chandelier (45)
愛をもっと (37)
Tea for Two (3)
Bittersweet (270)
短編 (42)
MIROTIC (248)
Singin' in the Rain (53)
Love in the ice (65)
Your Man (110)
Beside (48)
Double Trouble (57)
TAXI (76)
Heaven's Day (54)
恋焦がれて見た夢 (75)
バンビーノ! (69)
Stranger (80)
キ・セ・キ (127)
Love Again (69)
DARKNESS EYES (77)
366日 (115)
Rise... (36)

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
15位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
BL
1位
アクセスランキングを見る>>

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Spinning 51

Spinning 51

その日から、チャンミンは少しずつ笑うようになった。

あの手紙に何が書いてあったのかはわからない。
でも、チャンミンの心を取り戻してくれた彼女に少し嫉妬する。

「ユノ…?」

知らず、手紙のしまってある引き出しを睨みつけることもしばしば。
その様子に気づいたチャンミンが不安げにオレを覗き込んだ。

「どうか、した…?」

言えるわけがない。
手紙が読みたいなんて。

でも、チャンミンのことならなんでも知りたいと思ってしまう。

「あの、さ…」

「…?」

「手紙、なんて書いてあったんだ…?」

情けないと思いながらもそう聞かずにはいられなかった。

恥を押し殺してそう尋ねれば、チャンミンは大きな目をパチパチさせ、かすかに微笑んだ。
そして引き出しへと手を伸ばし、あの手紙を取り出す。

「はい」

躊躇うことなく差し出された手紙。
なんか、拍子抜けだ。

でもチャンミンが出してくれたということは、読んでもいいということに他ならない。
手紙を受け取り、オレは静かにその便箋を開いた。




シム・チャンミン 様

私は、あなたに謝らなければなりません。

なによりも、あなたの愛する人に謝らなければなりません。

人の幸せを奪い、命を奪い、また正しき人を疎み、傷つけ、自分勝手であったことを。

いま、私はその罪を償っています。

もちろん、こんなことで私の罪が消えるわけではありません。

いまさら謝っても、なんら意味のないこともわかっています。
でも、どうしてもあなたに伝えたかった。

ごめんなさい、と。

本当にごめんなさい、と。

あなたの幸せを奪ってしまった私だけれど、その分これからの人生があなたにとって幸せであることを祈っています。
本当は、あなたに逢って直接お伝えしたかったけれど、それが叶わず残念です。

また、この手紙が本当にあなたへ届くのか不安でもあります。

でも、ユンホさんなら必ずあなたに届けてくれると信じています。

どうか、あなたがユンホさんの元にいますように。

ソン・ユリ




「…」

あの、プライドの塊みたいな彼女が変わっていた。

素直に謝罪し、幸せを願ってくれている。
奇跡みたいな手紙。

そして、この手紙が再びオレにチャンミンを授けてくれた。
チャンミンを傷つけた張本人なのに、感謝しなければならないなんて…。

正直、複雑だ。

「…」

手紙を封筒へと戻し、小さく息をつく。
隣へ腰を下ろしてじっとオレを見つめていたチャンミンを振り返った。

「お前はスゴイな」

「…?」

不思議そうに首をかしげるチャンミンに微笑み、優しくその身体を引き寄せる。
おとなしく胸に頬を埋め、安心しきった顔で目を閉じる。

「きっと、心がキレイだからだろうな…」

オレにしても、彼女にしても。
チャンミンのキレイな心に触れ、変わった。

公判の中でも、チャンミンは一度も悪態をついたことはないと聞いている。
ただじっと、行く末をその瞳で見つめていただけ。

どれだけ辛かっただろうか。

どれだけ苦しかっただろうか。

離れていた時間を思い、目を閉じる。
ぬくもりが少し離れていくのを感じて再びまぶたを開けた。

「…」

その上目遣いは反則だ。

いったい、どれだけオレが我慢してると思ってるんだ…?
きっと、本人はまったく意識してないんだろうけど。

「ユノ…?」

まだ、一度も抱いていない。
心のない、通わない一方通行の行為はしたくないから。

でも、いまは…?

問いかけるようにそっと頬を撫でれば、身体が小さく震える。
まだ、躊躇いを抱くその瞳。

ひとつ問題は解決したが、まだひとつだけ問題が残っている。
意を決し、こみ上げてくるものを飲み込み、オレはその瞳を真っ直ぐに見つめ返した。

「チャンミナ…」

「ユノ…?」

「父が、逢いたいと言ってる」

「え…?」

もう、かなり前から言われていたことだった。

しかし言われたのはまだ裁判の決着がつく前で、結果が出た後も言える状態ではなかった。
だから今日まで言えずにいた。

「逢って、謝りたいって」

「…」

「無理にとは言わない。嫌なら嫌だと言ってくれればいいし…もし、その心構えができたら教えて欲しい」

不安の影がまた綺麗な瞳を覆い尽くしていく。
顔を伏せ、まつげを震わせ、何かと必死に闘っているようだった。

「チャンミナ」

「…」

「忘れるな。お前はひとりじゃない。オレがいる」

驚いたように目を見開き、呆然とした面持ちで見つめるその瞳。

「独りで行かせるつもりはない。もし父に会うのなら、オレも一緒に行く」

父に気持ちを打ち明けられたとき、すでにそう心に決めていた。

罪を受け入れ、告白し、父もまたいま罰を受けている最中。
それも、父が望んだことだった。

「…」

しばらく逡巡し、チャンミンはもう一度オレに身を寄せた。
胸に頬を埋め、不安を色濃く浮かべ、でもチャンミンは小さく確かに頷いた。

「僕も、お伝えしたいことがあります」

「…わかった」

これが、正しい判断なのかはわからない。
正直、時期尚早な気もする。

けれど、絶対に避けては通れない道だ。
オレたちが再び、同じ道を歩んでいくためには…。

52へ続く。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

Design byLoco-net::blog 
Copyright © 雪・月・花 ~From.Sweet Drops~.All rights reserved.