雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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Spinning 53

Spinning 53

落ち着きを取り戻しひとつのソファに並んで座る。
反対側にいる父はとてもにこやかで、至極楽しそうだ。

「ユノ、大丈夫…?」

「…大丈夫じゃない」

泣きすぎて、頭が痛い。
こんなに泣いたのは久しぶりだ。

「で、チャンミン君」

「はい」

「結婚式はいつにする?」

思いがけない質問にチャンミンはカップを落としそうになり、オレは頭痛も忘れて背もたれに預けていた頭をもたげた。

「あとは新居だな。
いつまでも狭いマンション住まいっていうのもどうかと。
せっかくだからこの敷地内に別宅を建てるっていうのはどうかな?」

「ちょ、ちょ…っ、父さん!?」

いきなり話が飛躍しすぎだ。
確かに一緒に生きていくと断言してるし、チャンミンにも伝えてるけど、まだプロポーズだってしてない。

いや、しようとは思ってたけど。
深いため息をつき、助けを求めるように涙目で見つめるチャンミンの頭を撫でる。

「父さん、とりあえずそれはオレたちで話し合って決めるから」

とりあえずまた来るといい置いて実家を飛び出し、車へと舞い戻った。
そのままマンションへと駆け込み、ようやくソファの上で息をついた。

「ゴメンな…?」

「え…?」

「いや、父さんのこと」

まだ頭が痛むならと膝を貸してくれたチャンミン。
そこへ寝そべり、顔を隠すように額へ腕を置いたままそう告げた。

「いきなりあんなこと言い出すから、正直焦った」

「…」

「あ、焦ったって言うのは、そういうつもりじゃないとかじゃなくて…

えっと…」

どう言葉にすれば伝わるんだろう。
いや、もうこの際ぐちゃぐちゃ考えるより行動に移したほうが早い気がする。

「ちょっと待ってて」

なんとなく恥ずかしくて、直視できない。
でも視界の隅に捕らえたチャンミンはやはり誤解しているようで、悲しげな表情でオレを見つめていた。

とりあえず誤解をとくにしても、アレを持ってこないことには始まらない。

自分の部屋へと入り、デスクの引き出しからそれらを取り出す。
ひとつはポケットへ、もうひとつは後ろ手に隠し持って。

そしてチャンミンの元へと戻り、俯くその頭をなでた。

「チャンミナ」

「…」

足元に膝をつき、震えるその瞳を見上げる。
何も心配なんかしなくていいのに、きっと逆のこと考えてる。

オレが言ったこと、もう忘れたのか?

仕方のないヤツだ。
もちろん、そこも可愛いのだけれど。

「これ、受け取ってくれないか?」

「…?」

ポケットに忍ばせて持ってきたそれを手のひらへそっと乗せる。
小さな、小さな、紺色の箱。

「開けてみて」

窺うように一度オレを見つめ、再び手のひらのそれへと視線を移す。
そして震える指先で白いリボンを解き、蓋へと手をかけた。

「…」

小さな箱の中にあったそれを瞬きも忘れて見つめていた。

「チャンミナ」

箱を持つその手を両手で包み込み、涙で滲み始めたその瞳を真っ直ぐに見上げた。

「オレと、結婚して下さい」

「…っ」

その言葉が引き金となり、ぽろぽろと宝石のようなしずくが零れ落ちる。
中身をそっと指先で取り出し、箱をテーブルへと移動させ、オレはその指にリングを嵌めた。

そして永遠を誓うようにそっと手の甲に口づける。

「ユノ…っ」

それは、すべてが決着した後、迎えにいった際に渡そうと用意していたもの。

あんな状態では渡すことなんてできず、ずっと自室に保管していた。
ようやく渡せたことで、つっかえていたものがすうっと心の奥に落ちていった。

「返事は?」

「…はいっ」

涙を流しながら幸せそうに微笑み、手を伸ばす。
愛しい人を胸に抱き、オレは気づかれぬよう息をついた。

もしかしたら断られるかもしれないと、心の片隅で思っていた。

「チャンミナ、顔見せて」

優しくおねだりすれば肩に埋もれていた顔がゆるゆると持ち上がる。
目を真っ赤にして、でも笑いながら、問いかけるように首をかしげて。

こぼれるしずくを唇ですくい上げ、頬を撫でるようにしながら触れるだけの口づけを交わす。

額を寄せ合い、息が触れ合う距離で微笑めば、幸せが見て取れるようだった。

「オレが言う前に父さんが切り出すから…マジで焦った」

「…うん」

もう一度抱き寄せて、何度も口づけを交わし、幸せを分かち合う。

杞憂が、憂鬱が、嘘のように消えていた。
本当に…怖いくらい、幸せすぎて。

「あと、もうひとつ」

「…?」

手を後ろへと回し、ポケットからそれを取り出した。
時とともに少し黄ばんでしまったそれ。

「なんで…」

またもや呆然とチャンミンはそれを見つめていた。

そう。
これはチャンミンが提出した退職願。

「これは、受け取れない」

「…」

「休職扱いにしてある。

結婚して、新婚旅行して…

それから、戻ってきて。オレの秘書として」

ずっと預かっていたそれを、目の前で千切り捨てた。

公私共にパートナーはチャンミンしかいない。
もう片時も離れたくない。

「返事」

止まりかけていた涙がまた溢れていく。
嗚咽を零しながら何度も頷くチャンミンを抱きしめ、今度こそ安堵のため息をつく。

「ずっと…ユノと、一緒にいる…っ」

たった一言で心が満たされていく。
誓いのように口づけを交わし、オレたちはもう一度抱きしめあった。

二度と、はぐれることはないと…。

54へ続く。



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Re: タイトルなし

非公開コメとなっておりましたので、お名前は伏せさせていただきます。

#&♪$ 様

コメントありがとうございます!
いつも拍手コメをいただいて、そのたびに私もニヤニヤしてます。
やっぱり拍手いただいて、さらにコメントをいただくと嬉しいです♪
私の頭の中で勝手に進行していく妄想を形にして、
それに共感していただいて、その上ふたりに感情移入していただいて…。
本当に感謝、感謝です。

また、鍵コメにしていただければメアドを書いていただいても大丈夫かと思います。
ただ私は現在、朝の7時から仕事をし、帰ってくるのが21時頃なので、
もしかしたらあまりお返事が返せないかも…(泣)
それでもいいと仰っていただけるなら、鍵コメでメアドをいただければ幸いです。
あ、LINEをしていらっしゃるなら、そちらのほうがお返事しやすいかも…。
こんな頭の中がパラレルで4次元にぶっ飛んでる葉月ですが、
それでもお友達になってやってもいいぞと思っていただけたならどうぞご連絡ください。
メアドでもLINEのIDでもOKです((^^♪
Twitterはやっていないので、申し訳ありません…。

Spinningはもう少しでエンディング。
DIRTは折り返し地点手前と言ったところでしょうか…。
まだちょっと幸せには遠いかもしれません。
でも、いつかは…。
やっぱり現実でも、妄想の中でもふたりには幸せになってほしいですからね( *´艸`)
これからも末永く、当ブログをよろしくお願いいたします!

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Re: タイトルなし

鍵コメなのでお名前は伏せさせていただきます。

☆♪#♭ 様

コメントありがとうございます!
DIRTに続いてSpinningも読んでいただいて、
しかも泣いていただけるなんて…。
すみません、悲しいお話ばかりで(笑)
いまのところ、私の書くお話はDIRTのパロディくらいしか楽しいお話が…( 一一)
大作だなんて言っていだけて光栄です。
心のままに、欲望のままに書いているだけなので…Φ(._.)

本当にふたりは最高にカッコ可愛かったです!
もう、メロメロ~(^^♪
今回3塁側の席だったのですが、それでも大満足です!
できるならもう少し近くで…なんて、欲張りですね( ;∀;)
次回は4月。
まだ席はわかりませんが、もうちょっとでも近くで見れたらな~、といまから願ってます。
とりあえず、昨日会場で購入したサクラミチを聴きながらまた妄想にに励みたいと思います!

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