雪・月・花 ~From.Sweet Drops~

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TAXI 31


TAXI 31



★♪♯♭☆♪♯♭☆♪♯♭♪♯♭☆♪♯♭★



それから、時間を見つけては店に足しげく通った。

すっかりスタッフと顔なじみ。

オレを見るなり、来ているか否かを教えてくれる。

気づけば1ヶ月が経っていた。

「もしかしたら狩場、変えちゃったのかも知れないな…」

「…」

その可能性は否定できない。

でも、オレにはここで待つことしかできない。

待って、見つけたそのときにはもう、二度とその手を離さない。

何があっても、絶対に。

「兄さん、どうすんの?」

「…来るまで待つよ」

オレには、それしかない。

もしくはもう一度調査を依頼するか…。

「でもさ…ここだけの話、飼い主いるらしいよ」

「…」

「年下の、結構イケメンだってウワサ」

それも、知っている。

でも、もう諦めるつもりはない。

「だから?」

「え…?」

「関係ない。そんなこと」

「ま、兄さんかなりイケメンっぽいからな~」

ニヤニヤと笑うその顔をサングラス越しに見つめる。

別にそんなつもりはない。

ただ、純粋に、チャンミンを好きなだけ。

それ以上の人はいない。

「あ…」

ふと、スタッフが小さく呟いた。

見やればぽかんと口を開き、入り口のほうを見つめていた。

視線を追いかけたオレもまた、目を見開いた。

逢いたくて止まなかった人がそこにいたから。

「に、兄さんっ」

「…」

言われなくてもわかってる。

でも、想像以上に疲れたその顔。

儚さを増し、余計美しく見えるその姿。

思わず、固唾を呑んだ。

「…」

ホントに、常連なんだな。

行き過ぎる人がチャンミンに挨拶をしていく。

それには応えず、チャンミンはポケットに手を入れたまま人の間をすり抜けるようにこちらへと向かってくる。

オレに、気づいてる…?

でも、それは錯覚だった。

あと10メートルほどのところで、チャンミンの細い腕を誰かが掴んで引き止めた。

「…っ」

触るな。

チャンミンは、オレのものだ。

爆発寸前の独占欲。

イスが音を立てたが、大音量の音楽に誰も気づかない。

飲みかけのグラスをそのままに歩み寄り、いままさに見知らぬ誰かとともに消えようとしていたチャンミンの手を引いた。

「なんだ?お前」

「悪いけど、オレのだから」

「知り合い?」

「…さぁ?」

思わず、頬が引きつった。

間違いなくチャンミンなのに、オレを無視してその男とどこかへ行こうとしている。

どこか、なんて考えたくない。

それに、行かせるつもりなんかない。

苛立ちを押さえながらチャンミンの腕を引き、店の外へと連れ出した。

そのまま、ちょうどよく通りかかったタクシーを捕まえて押し込み、マンションの住所を運転手へと告げる。

「…」

振り返れば逃げるそぶりはなく、ただ窓の外を見つめていた。

光を失ったその瞳。

様々な感情が身を焦がす。

間もなく到着したタクシーから降り立ち、半ば引きずるように部屋へと連れ込んだ。

ここなら、何も心配はない。

誰かに見られることも、聞かれることも。

「チャンミナ」

「…」

まるで、オレのことなんか見えていないみたいだ。

リビングに突っ立ったまま、ぼんやりとフローリングを見つめている。

細い肩をつかみ、正面に立つ。

そして、その瞳を見つめた。

「チャンミナ」

「…」

これじゃ、ただの人形だ。

中身がまるでない。

「…」

だから、抱きしめた。

あの日抱きしめられなかったから、その分強く。

「ゴメンな?そばに、いてやれなくて」

「…」

どれだけ、独りで苦しんだんだろう。

心壊れるほどに。

せめてもう少し早く逢いにいけていたなら。

変に拘らず、深く考えず、電話さえできていたなら…。

後悔ばかり押し寄せてくる。

「迎えに、来た。約束どおり。だから…一緒に暮らそう?」

「…」

どうして何も言ってくれない?

もう、チャンミンの中にオレはいないのか?

そんなはずはない。

根拠はない、ただの希望だけど、そう思いたい。

「チャンミナ…」

どの言葉も、チャンミンに届いていないが如く、反応は皆無。

抱きしめてみても、腕は垂れたまま。

どこか遠くを見つめている。

こんなはずじゃなかったのに…。

成功して、迎えにいって、兄からチャンミンを奪い返す。

そのために頑張っていたのに。

「昔みたいに、ユノって、呼んでくれよ…っ」

泣いたって意味がないのに、勝手に涙が溢れていく。

オレたちは、どこで間違えた?

何がいけなかった?

どうすれば、昔に戻れる?

「好きなんだ。愛してるんだ、チャンミナ…」

「…」

されるがままだったチャンミンが、初めて小さく震えた。

そして、強くオレの胸を押す。

引き剥がそうと、もがくみたいに。

でも、細い腕でオレの力に敵うはずもない。

「は、なせ…っ」

「嫌だ」

だって、こうやって腕の中に閉じ込めておかないと、消えてしまいそうだから。

これは、もう二度と、絶対に、離さないというオレの誓い。

「離せよっ!気持ち悪い…っ」

「…」

言葉がナイフとなって胸に突き刺さる。

でも、離すわけにはいかない。

「好き?愛してる?は…っ、なに、それ…。笑わせないでよ」

「…っ」

数年ぶりに聞く言葉が、それだった。

辛くて、痛くて、苦しくて。

オレが、消えてしまいそうだ…。



つづく。






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